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RPG WORLD ―ろーぷれ・わーるど―  〜復讐の少年〜
序章
絶望の少年 ・前
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「安心しろ。殺しはしない。もっとも――」

貴様はここで死ぬけどな。

そんな声と共にダイスがどこからかとりだした剣を振り上げる。
僕の今のHPならこの一撃でなくなるだろう。

覚悟して目を閉じる。が、その瞬間、何かに突き飛ばされる。
衝撃で地面に倒れる。

衝撃で目を開けてしまう。その瞬間、その目は驚愕で見開かれた。

目の前には、僕の代わりにダイスに切り裂かれる大地がいた。

「...え?」

反応できなくなる。
その瞬間、大地のHPゲージが真っ白に染まる。

「...――」

大地が何か一言つぶやいて、そのまま倒れる。
大地に駆け寄る。
体が動くようになった、ということは完全に忘れて。
「ねえ、ねえ!大地!」
大地の体を揺さぶる。
が、全然動かない。どころか、呼吸音すら聞こえない。
...え?なんで?手を心臓の部分に持っていく。
...動いていなかった。
「死んだか。予定が狂ったがまぁいい。お前ら、こいつの始末をしとけよ」
『はい』
そう声が聞こえると同時に森から何人ものニンジャが出てくる。
でもそれどころじゃなかった。

死んだ?死んだってどういうこと?なんで?なんで?なんで?
目から涙があふれてくる。
...またか。
また、僕のせいで...大切な人が消えた...。

「あぁぁっぁっぁぁっぁぁぁぁぁああああああああああああぁぁぁぁぁぁああああ!!!!」

泣きながら絶叫。
視界が赤く染まる。
その目でニンジャたちを睨む。

蒼空の亡骸を静かに横たえさせ、立ち上がり、双刀を取り出し、イザナギとイザナミを装備する。

「てめえら...絶対、殺す...!」

そう言いながら、また絶叫する。
そしてヒールを連発し、HPを全快させる。
その瞬間、十数人のニンジャが襲いかかってくる。
「『雷蹴』!」
スキルを発動させ、足に雷をまとう。
「あぁぁあああ!」
正面の一人に蹴りを加える。
と、その部分が切れる。
足光剣の名前の由来はこれか...。
そのまま右方向後ろにひねり、回し蹴りを決める。途中にいたやつも一緒に。同時3人くらいに。
左側から来たやつに対しては右の剣で切りつける。
ちなみに相手のレベルが30程度であるため、全員一撃である。
さらに右側から来た3人に袈裟切りで3人同時に切りつける。
上から来たやつはバックステップでかわし、かかと落としで脳天をかち割る。
これで8人。
相手がちょっと、僕に恐怖して近づいてこなくなる。
残りは...7人か。
「どうしたよ。来るなら来いよ!」
その瞬間、敵の数人が手裏剣を投げてくる。
が、
「遅い!」
一発も残さずたたき落とす。
すると、半ば自暴自棄になった7人が襲いかかってくる。

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