7話 神々と魔王の戦い 前編
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者が聞いたら激怒しそうな称号だったんだな。
しかし、ルクレチアさんの話が本当なら俺は神との面倒ごとに巻き込まれなくても
済むのかもしれない。
そう考えると、先程から感じていた不安が少し和らいだ気がする。
そして、気持ちが和らいで落ち着いたせいで聞こえる音。
ズシン…ズシン…
ゆっくりと聞こえる、まるで巨大な足音のような地響き。
「来たようね……」
「エリカ。主を呼んでくる」
エリカと呼ばれた金髪の美少女と名前のしらない銀髪の美少女が会話をしている中
俺は外の様子が何故か気になって仕方が無かった。
それは謎の足音に対する恐怖からか?それとも好奇心からか?
このときの俺はまだ、分からなかった。
アロウン視点
「いくぞ、クウ」
「ぷい!」
俺の言葉に、元気良く返事をしたクウは、翼を広げ空へと舞い上がる。
そして…。
眩い光を放ち赤と白の混じる巨大な西洋龍へと姿を変えた。
俺は姿の変わったクウを見た後、俺の背後に揺らめく空間に荷物を放り込み。
窓からクウの頭に飛び乗る。
「行き先は、日本の東京だ」
「ガウ」
雨の振る中、濡れる服を気にすることなく、
行き先をクウに指示して日本に向かって飛び立つ。
神と比べたら雨など気にならないぜ!!
さらばイタリア!さらば非日常!
俺は自由だ!!
風と雨を全身に受け、自由を感じていると前方にローブを羽織った
少年がありえないことに空中で立っていた。
そう、彼は普通の少年ではなくエリカの報告で俺が現れる事を予想し、
夜逃げする事を決めた原因の神……ウルスラグナ
え?なんでここに居るの?
「古の王を呼んだつもりじゃったが……まさか貴様が生きてここに現れようとはの…」
「古の王?俺と戦いに来たんじゃないのか?」
「うむ。復活した時は貴様を探したのじゃが見当たらなくてな。
仕方がなく古の王を復活させたのじゃ」
「仕方がなくって……」
奴の言葉に呆れる俺。
神は人間をそこら辺の石ころ程度の認識がないのも知っているし、
戦神は戦いを好む事も知っているが。
どうしても呆れてくる。
まあ、大昔に『この世は王である我の物である!よって、今一度この世を我の物にしてくれる!』
と言って、暴れまわった神に比べたらマシかもしれないが…。
ズシン…ズシン…
「ふむ、どうやら本命の王も来たようじゃ」
『ウルスラグナよ、わしを蘇らせてまで強者を求める
その思い上がり…叩き潰してくれる!!』
地響きと
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