第四話「代表 ~calculation~」
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「自他推薦は問わん。誰かいないか?」
千冬が教室を見渡すと、途端に多くの生徒が手を挙げる。
「ハイ!織斑くんがいいと思います!」
「私はウェストコットくんを推薦します!」
「いいえ、織斑くんよ!」
「ウェストコットくんに決まってるわ!」
「織×ウェスktkr!!」
「せっかくの男子だもの。持ち上げなくて如何するの!?」
全体的に男子を押すムードになる中、一夏は千夏をチラリと見ると、千夏は予想通り!とでも思っているのかゲスい顔(一夏視点)をしていた。
もうあいつ、そのうち死神のノートでも拾って自滅するんじゃないかな、と密かに復讐心が萎えた一夏であった。
「誰か、他にいないのか?」
「織斑教諭、質問が」
他に立候補者がおらず、クラス代表が一夏か千夏のどちらかに決まりそうな雰囲気の中、エレンが挙手をした。
「どうした?」
「他薦された者に拒否権は?あと、あそこで居眠りをしている生徒が」
「拒否権はない。報告ご苦労」
エレンから知らされた居眠りをする、金髪で一部ドリルのようなカールがかかっている生徒に、千冬はツカツカと歩み寄る。
「起きろ!」
スパアアァァァン!!
「…ん?あらあら、私としたことが」
「ば、馬鹿な」
「アンビリーバボー」
説明しよう!
先程の流れを簡単にすると、千冬、出席簿を振り上げる→金髪、銃を取り出す→金髪、出席簿を撃墜→金髪、目を覚ます→生徒、金髪の態度から無意識の所業だと推測される→生徒、吃驚!←今ここ、である。
「失礼。我が家訓には、シエスタを邪魔する輩は何人たりとも許すまじ、とありますの。どなたですの?私のシエスタを邪魔したお方は?」
ジャキッ、と両手にいつの間にか取り出して白と黒に輝く大型銃を持っていた。
前屈みになっているため前髪で顔が隠れ、余計に生徒達の恐怖心を煽っていた。
「落ち着いてください、セシリア嬢」
「ハッ!エレンさん!?ウェイ!!一夏様も!?いつの間にいらしゃったのですか!?あ、今お茶をお持ちいたしますわ。チェルシー!」
「お嬢様、いい加減お目覚めください」
「クペッ?」
突如、天井から舞い降りた一人のメイド服の少女、『チェルシー・ブランケット』が、彼女の主人たる雇い主の『セシリア・オルコット』の首を360°回した。ように見えた。
「はれ?私は一体何を?」
「それでは、一夏様。後はお願いいたします」
セシリアを正気に戻したチェルシーは、再び天井裏に戻るかと思いきや、普通に教室のドアから出て行った。
「オホン!えー、皆様方にお見苦しいところお見せして申し訳ございませんわ。で、今は何をしていますの?」
「厚かましいのは相変わらずだな。実はかくかくしかじか
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