暁 〜小説投稿サイト〜
【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第十二幕 「スカウト合戦と笑わない兄」
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のは―――

「ユウが・・・ユウが俺をほっぽり出してあんな訳の分からん変人女共の毒牙に・・・!?ゆ、許さん・・・絶対に許さんぞ貴様ら・・・」
「・・・ぎゃぁぁーーー!?よ、妖怪っ!?」

丁度周囲からは見えない敷居の隙間に、血涙を流しながらスプーンを握力のみで圧縮しながらぶつぶつと呟く男の姿が!!

うっかり言葉にして叫んでしまったけど私は悪くねぇ!!いやもうこれ立派な妖怪でしょ!妖怪きりきりスプーンみたいな名前の!!・・・という冗談は置いておいて、そこにいたのはユウ君のお兄さんの承章さんだった。
いつからそこにいたのかは知らないが、背中からは殺意の波動に似たオーラが溢れ出ている。
なるほど、これが噂の“ブラコンの波動”だろうか。

「なぁ、そこの君」
「は、はい!なんでしょうか?」
「ユウは・・・俺の可愛い弟は、どの部に入ると思う・・・?」
「え、え〜・・・そうですね。何か収拾がつかなそうですし、このままいけば
 生徒会が介入して半強制的に生徒会メンバーになるんじゃないですか?」

おそらくこのままいけば更識会長がどこからともなく湧いて出て、なんやかんやでワンサマーと一緒に連れて行くに違いない。という予想の下の発言に、すっと目を細めたジョウさん。なんか顔が怖いです。

「・・・そうか。半強制的・・・生徒会か・・・そうか」

え、何ですかそのリアクション?何で親の仇を見つけた復讐者(アヴェンジャー)みたいな殺気を放ってるんですか?もしや、私ったら間接的に生徒会にジョウさんを(けしか)けてしまったんじゃ・・・?
音もなくどこかへ行ってしまったジョウさん。・・・大丈夫だろうか。会長は裸エプロンとか平気でしちゃう痴女だけどすごく強いよ?痴女だけど。(※痴女の部分は佐藤さんの勝手なイメージです。)あんなのでも一応IS学園の暗部にいる人だよ?まぁ止めないけど。

と、突然服の裾がくいっと引っ張られる。見ると同室のベルーナ君がこちらを見上げていた。
上目遣い・・・だと!?ショタと青年の中間くらいという絶妙な外見年齢がまた私の内なる欲望を・・・って言ってる場合じゃないか。

「どうしたの?」
「・・・時間がない」

あっ、と思い周囲を見ると既に殆どの人が教室へ行ってしまった後だった。
まずい・・・このままでは織斑先生の愛の出席簿が!!
不真面目キャラになった覚えはないので急いで教室に行かなければ。

「・・・じゃあね」
「教えてくれてありがとう!ベルーナ君も遅れないようにねー!!」

そういって手を振り、私はダッシュで教室へレッツゴーするのだった。



そして授業が終わった放課後、私の耳にある情報が入ってくることになる。
それは、『生徒会長が1年2組の男子生徒と決闘する』というものであ
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