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DQ1長編小説―ハルカ・クロニクル
Chapter-2 第6話
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…無理やり?)
ハルカはこれには無視できなかった。見つからないようにテントの裏手に回りこんだ。そして見張りらしき男をラリホーで眠らせた後、入り込む。

ハルカは言葉を失う。そこは鞭や危ない衣装――危ない水着、魔法のビキニ(今は魔力を失いただのビキニ)、ぼろぼろに破けた水の羽衣、神秘のビキニの偽物、など――が散らばっていた。これでぱふぱふ娘を奴隷のようにして働かせていたらしい。
「何てことだよ……!」
「おい!貴様!何不法侵入してやがる!……もしかしてこの女を助けに来たのか?ダメだ!この女は俺の奴隷で金儲けの道具なんだ!」
男が気付いたらしく、押し入ってきた。ハルカは全く怯む様子はない。
「ああ。人を道具みたいに扱うお前が許せないんだよ!あの女の子だって嫌だっていただろう!」
「フン!ガキのくせに生意気な!」
男は腰に下げている剣を抜いた。ハルカも応戦する。
「やはりガキだな。銅の剣かよ」
「ガキ?僕は16だぜ。それに、武器はどうでもいい。……火の玉よ、男を懲らしめよ、ギラ!!」
ハルカはフェイントとして剣を抜いた。本当は呪文で攻撃したのだ。
「なっ……うわああ!!熱い熱いなんだ?貴様、卑怯だぞ!」
「お前に言われたくない……大丈夫、その炎はお前を殺しはしない。ただ、痛い目に遭わせる為さ!」
男は余りの熱さに気絶した。
ハルカはテントの外を見た。小柄な女が立ち上がっていた。
「今日はもう終わりよ!出て行って!……ラリホー!」
しかし、効果は1人を眠らせただけだった。それどころか男たちは押しかけてくる。
「何言うんだよ!なあ……」いやらしい顔の男共が近づいてくる。
「い、嫌ああああ!!」女の悲鳴が響く。
ハルカは走り出した。
「黙れお前たち!……眠りの精よ、この男共を黙らせろ!!ラリホー!!」
すると、大人数の男たちはばたばたと倒れていく。成功したのだ。
「まあ……!」
「大丈夫ですか?あなたが苦しんでるのを見て助けに来ました」
小柄な女は涙目でハルカを見つめる。
「あなた強いのね……ありがとう。あたし、セアラ。元々はメルキドで花屋として働いていたの。でも、気付いたらここにいて…」
「僕はハルカ。ラダトームから来ました。戦士団の任務の途中で立ち寄ったのですが……。こんなことがあったとは。これは国の法律に違反している。何とかして報告しないと」
「あの、」
テントの向こうで声がした。なんと、先ほど帰ったはずのクレアとセリアが立っていた。
「クレアさん!セリアさん!何故……」
「騒がしいと思ってきたら…。私達にも何か出来ないかと思って」
「あたしがマイラの警備団に報告してくるよ!待ってな!」
「ありがとうございます!」

こうして主にハルカの活躍によって、女を“ぱふぱふ”屋として働かせていた男は逮
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