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IS《インフィニット・ストラトス》 〜死神の序曲〜
本編
引っ越しとルームメイト
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ことはまだ終わってないので「でも…」と繋げる。


「山田先生も山田先生です。今の時間分かってますか?もう夜ですよ?もう少しで消灯時間ですし、もう寝ている生徒もいるのに今から引っ越しというのはあまりにも急だし、周りに迷惑だと思います。幸い私は持ち物が少ないのであまり時間はかからないでしょうし、物音も少ないでしょうけど、こういうのは朝か昼に連絡してくださいよ」


それを聞いたヤマヤ先生は即座に「すいません!」と謝って縮こまった。

そして一夏が今度は勝ち誇ったように得意気な顔に変わる。

だからあんたらはガキですか?


「まあ私としては暮らしなれているのでここの方が楽ですが決まっていることですし引っ越します。ただ明日に引っ越しします。今日はもう遅いので。良いですか?」

「「サー!イエッサー!」」


あんたらは訓練兵かよ…。

まあ話が纏まったようなので僕は荷造りを再開した。

その間にヤマヤ先生は部屋を出ていった。

そして僕は荷物を纏めた後に一夏が少し話したそうにしていたので話しかけた。


「どうしたの一夏?寂しいの?」

「そうかもな…。俺もこんなに寂しいと感じるとは思わなかった」

僕が冗談半分にそういうと一夏が真面目な顔でそう返した。

僕は逆に驚かされて少し呆然としてしまったけど一夏に改めて話しかける。


「もう、感傷的だな〜。ただ部屋が変わるだけじゃん。同じクラスで隣の席だからほぼ毎日顔を合わせるでしょうに」

「でも何だか遠くに行ってしまうような気がしてな…」


はぁ、何だか一夏が妙に甘えてくるね?

僕に惚れたか?

それはないか。

だって隠しているとはいえ男なんだし。


「はいはい、妙に甘えて来ないでよ。私はまだ刺されたくないから」

「刺されたくないってそんなこと誰がするんだよ?」


そりゃあ箒やセシリアさん、鈴お姉ちゃん、ブラコンの一夏の姉貴様でしょう。

口には絶対に出さない。

出した瞬間飛んできそうだし、思っただけでも背筋が寒くなったから。


「それは言えない。企業秘密だから」

「怜は企業でも何でもないだろ !?」


一夏は律儀に突っ込んでくる。

相変わらず弄りがいがありますなぁ。


「まあ良いじゃない、人間だもの」

「いや、そうだけど!」

「良い機会だったじゃない。これで少しは一人立ちしなよ」


僕が笑ってそう言うと一夏も「はぁ…」と溜め息をついて笑った。


「分かったよ。愚痴愚痴言っても仕方ないしな。まあ別の部屋に行って寂しくて泣くなよ?」

「それはこっちのセリフだよ一夏。一夏こそ泣かないでよね?」

「このヤロ!」

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