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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
出会い
Trick01_御坂さんとは・・親戚みたいなものです
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風紀委員として白井が質問をした。この場合、複数の人数で探した方が効果的。
この学園都市の治安維持機関である警備員に通報するのは当然のことだろう。

「一応連絡はしたのですが、家出の可能性が高いのでパトロールで注意する程度の
 対応しかしていません。私はこの辺りに目撃情報があったので来てみました。

 もう少し見回ってみます。ご心配ありがとうございます。」

「大変じゃない? 私が手伝おうか?」

そう言って手助けを申し出をした御坂。他の3人も同じ意見のようで頷いている。

「大丈夫ですよ。範囲が広いのは問題ありません。足には自信がありますから」

と4人は西折の足元へと目を向けた。


足に付けられているのは“インラインスケート”。
普通のものとは違い、大きめの車輪が縦に2つ並んだ構造をしている。
デザインに赤を多く使っているために、どこか炎のようなイメージを感じさせた。

この年齢(見た目高校生程度)でインラインスケートを着けている人を見るのは
珍しい。というよりは初めて見た。

4人は少し茫然とし、その後に呆れた気持ちで苦笑いを浮かべてしまった。

「あの、西折さん。少し失礼ですが、そのようなおもちゃよりも自転車で探索した方が
 “多少は”成果が出せるだとわたくしは思いますわ」

白井が皆の意見を代弁して“優しく”言った。
実際はやめたほうがいいと強く思っているだろう。

「ああ、これはですね、インラインスケートではないんですよ。見た目は似てますが
 名前はエ「あれ!?」ック ・・どうしたんですか?」

西折が装着している靴について説明しようとした時に、佐天が大声をあげて遮った。
その声からは佐天の驚きを感じさせた。

「今、路地の奥の角を曲がって見えなくなった人がいるんです! その人が赤髪の
 子供を背負っているようにみえたんですよ!」

5人の中で唯一、路地の見える位置にいた佐天だけが気付いたことだった。
それを聞いて西折は走り出した。

「ありがとうございます! 一応確認のために行ってきます!」

4人を置いていくように走り去った西折を見て御坂が、

「私も追う!」

一番に反応して走り出した。
そして他の3人も続くように、

「お待ちください、お姉様!! これは風紀委員の仕事です!」

「初春! 私達も行くよ! 何か手伝えるかもしれないし!」

「は、はい!」

路地裏へと向かって走り出したのだった。



つづく

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