暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
出会い
Trick01_御坂さんとは・・親戚みたいなものです
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
坂さんじゃないですか?」

突然、前方にいた少年が話しかけていた。年齢は御坂達の3つ上ほど。中肉中背で
とくに目立った体格ではなく、顔もいい方だがずば抜けているというわけではない。

急に呼びとめられて4人は立ち止まったが、少年に一番に反応したのは
呼ばれた御坂ではなく白井の方だった。

「あなた、いったいだれなのです?

 まったく、お姉様をナンパするのはいいですが、もう少し周りを見た方がいいですわ。

 4人いる中で一人だけをナンパするなんて、よほど自分に自信があるか
 ただのバカとしか言いようがありませんの」

その白井は警告オーラを出しながら御坂と男の間に入って身構えた。

「ちょ、ちょっと待ってよ黒子! この人は私の知り合いだから!!」

「え?」

慌てて白井の肩を掴んで止める御坂。

「いきなり声をかけてすみません。私は"西折 信乃"(にしおり しの)と言うものです。
 御坂さんとは・・親戚みたいなものです。見かけたので声をかけただけですが
 お邪魔して本当に申し訳ありません」

男の腰の低い物言いを受けて白井は自分が誤解したことに気付いた。

「い、いえ! わたくしこそお姉様のお知り合いの方にナンパなどと失礼なことを
 言って申し訳ありませんわ!!」

「私の方が悪いですよ。かわいいお嬢さんが4人もいて、そこに声をかける男が
 いたら、ナンパと勘違いして当然ですからね」

西折信乃は気にせずに軽く笑い流してくれた。明らかに年上の青年は少女たちに対して
丁寧な口調でしゃべりかけてくる。その事が3人(御坂以外)が持っていた警戒心を
弱めたのだった。

「あ、あの、すみません。もしかしてですけど今日の朝、不良から私を助けてくれた人
 ですよね!?」

そこでいきなり話に入ってきたのは佐天だった。

「不良に絡まれてた?」

「そう! 初春にも言ったじゃん! 学校に来る前に不良に絡まれてさ、
 そこに颯爽と現れて何も言わずに不良をボコボコにして、
 すぐにいなくなった人がいるって!」

その時のことを思い出して興奮気味に話す佐天。だが、

「あ〜、佐天さんが言ってましたね! かっこよくて王子s(ガシッ!)う〜!!」

「あはは、なんでもないです。気にしないでください(汗)」

しゃべっている途中の初春の口を塞ぎ、興奮から焦りに一気に変わった佐天である。

セリフの続きは「王子様みたいだった」である。

「不良から助けたって良いことしてんじゃん」

御坂がからかうようにそう言った。

「いいえ、私はあなたを助けたのではなくてイラついているときに
 目の前にいた不良を殴っただけです。お礼を言われることはしていません。

 
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ