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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第17箱 「りゅうくんっ!僕も負けないからねっ!」
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……? ここにあったと思ったのにぃ……」

一枚めくるごとに…… 何やら悔しそうな表情をしてるよ……。

それに…… 疲れてるかも…… だって1時間以上してるから。

「……善吉君 ちょっと休憩しよっか?」

劉一は、そう言うと……。

「ダメだよ!僕だって!強く…強くなりたいもん!」

善吉に頑なに拒否されてしまった!

この事が、真っ直ぐで頑固者の箱庭学園の人吉善吉に繋がってるのかもしれない……

ちょっとやそっとじゃ、やめそうにないね……


「善吉君。 このゲームは、記憶…… 脳を思いっきり使うんだ。 だから無理して連続でやっても旨くならないよ。」

そう、勉強もそうだけど……… 適度の休憩は絶対に必要。

後は積み重ね……… 努力だけだ。

「ええ!でも!めだかちゃんとりゅうくんはずーっと……ずーーーっとやってるよ?」

………………。

そういわれたら……返す言葉が無いだろう。

めだかちゃんと劉一を比べたらまずいと思われる。





劉一は言葉を返せなくて困っていた時。


「善吉ちゃん?」


瞳先生がヒョコっと顔を出してきた。

「ん?なーに?お母さん。」

善吉は顔をそちらに向ける。

「善吉ちゃんが、りゅうくんとめだかちゃんに追いつこうと思ったら…… ちょーーーーーーーっと大変だよ?」

長い……ちょっとが……。

だが、その通りだろう。


「う……うん。」


善吉は俯いた。

母親が言った事にこれまで間違いは無かったからだ、その母親が言っているのだから・・・

「だからさ!1日頑張るっ!毎日ずっと!! ってやってたら、体が持たないよ? 毎日でも、ちょっとずつでも頑張る!!っが、追いつく秘訣! それが一番の近道かな?」

瞳先生は笑いながらそう言う。

「お母さんが言った事に間違いはないでしょ?それにお医者様が言ったんだから、ちゃんと聞いてね。」

そう言い、最後は善吉の頭に手をおく。

「そんなに無理しなくて大丈夫!善吉君には善吉君のいいところがいーっぱいあるんだよ。頑張ったら頑張っただけ力になるよ。」

頭を優しく撫でた。

善吉は初めこそは俯いていたが、徐々に顔を上げ表情もよくなっていった。

そして、劉一の方を向き。

「う……うん!僕も頑張る!! りゅうくん!負けないよ!!きっと!おいついて見せるからね!」

そう言った。

(さすがっ。瞳先生だね……?)

善吉の事は一番よく知っている。

それは当然だ。

だって……母親なんだから。


「うん!僕もめだかちゃんも!まってる! めだかちゃんだ
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