暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第15話 銀髪の彼の素顔
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 レイナの今の心境、それはビックリ仰天。正に、その言葉が相応しいだろう。今目の前のレイナの表情を見れば、よりいっそうそう思うだろう。だが、リュウキにとっては別の話、二の次以上に関係ない。

「……うるさいぞ」

 そう、至近距離でのレイナの声が。……いや、大声(咆哮?)を聞いたのだから。だが、リュウキは 何とか、そんな(大声を出す)気配を察知したから 素早く耳を塞ぐ事が出来ていた。……のだが、それでも流石に全てをシャット出来る筈も無く、やはり耳には響いてきたようだ。

「ご……ごめんなさい! でも……そんなの聞いちゃったら……、つい」

 レイナが言う《そんなの》……と言うのは勿論この世界の宿事情の事だろう。叫び声、大声を上げる前の会話、最後の会話の内容がそれだったから。
 確かに、初心者であるレイナが、それを知らないのは仕方ない事だ、とリュウキは納得し更に続けた。

「………確かに、知らないのは仕方ない。だが、本当の事だ。知っておいた方が良い。慣れない内は、宿事情でも精神的にも休息になるからな。……現にオレが寝泊りしている部屋は結構使い勝手が良い。飲料系のアイテムでは、《お茶》《ミルク》《ハーブティ》等が飲み放題。寝室のベッドは広めの質感も良い。……NPCの人たちも、良い感じの人だ 心穏やかにさせてくれる。それなりに自分で集めなければならない《キッチン》もある。それに、まぁゲーム世界ではあまり使わないモノだが、一応《風呂》だってついていt「ええっっ!!」ッ!!」

 その瞬間だった。

――……本日リュウキが、最も驚いた事が起きたのだ。

 BOSSの部屋に到達した、と言う事実を訊いた時より、キリトと再会を果たした時より……、何よりも一番。

 リュウキとレイナとの距離はまだいくらかあった。そこまで密着していた訳ではないからだ。
 だが、……レイナに一瞬で、間合いを詰められたのだ。

 驚いたのは、その速度。……目を見張る程の速度だった。
『宿事情についてを説明をしていて油断していたたから』が要因かもしれないが、それを言い訳には、リュウキはしたくない。

 それに単純な話、生半可な速度だったら、目を見張る様な事無いからだ。第1層で出会ったどのモンスターよりも、どんな俊敏なモンスターよりも早いのだから。 

 比喩するとすれば、《閃光》の様な速度。

「今の話、……ほんとのほんと!?」

 レイナの目は、まるで獲物を狙い定めているような、間合いを計っているかの様な、そんな感じだ。

(……実は素人に見えて相当な手練れでは無いか?)

 リュウキがそう思っても仕方が無い程の威圧を感じた。……が、訊かれたから 無視をする訳にもいかないだろう。

「あ……ああ。間違いなく本当だ……。その
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