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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第15話 銀髪の彼の素顔
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ないだろう。と言う予測も、ある程度立てていた。
このフードを利用しだした時、視界も極端に悪くなってしまっていて、慣れるまでに時間が掛かった。と言うか、流石に、部屋の中でまで、いつまでもつけているのは鬱陶しいからと言う理由が一番だろう。
室内では、幾らリュウキでも、リラックスしたいのだ。
「ふぅ……」
フードが消失し、今まで押えつけられていた彼の髪が、ふわりと靡く。それを確認した所で、リュウキは軽く左右に頭をふり、そして 簡単に髪を整えた。現実と違って寝癖の様なモノは付かないのだが、もう習慣と同じだ。
「えッ……!」
バスルームに釘付けになっていたレイナだったが……、その姿を見て、リュウキの顔を見て 驚いた。お風呂以上の事は、もうこの世界には無い! と言う根拠の無い結論まで頭の中で展開していたのに、それを早速覆す様な事態に思わず息を飲んでいた。
リュウキの。……彼の顔立ちは物凄く整っている。目を瞑っている姿、髪を直す仕草、その全てが絵になる。
靡くのは、とても綺麗な銀色の髪だ。
顔は悪く言えば童顔だと取られるだろう。でもそれ以上に美少年、という言葉がしっくりきた。言動を考えても、実年齢が低いとも思えない。
レイナは同時にある事を思い出した。
笑いながら本人が情報を教えてくれた情報。リュウキが多分レイナは知らないだろう、と勝手に思っていた情報。
それは、鼠のアルゴの情報 《銀髪の勇者》だ。
そう、キリトにリュウキが苦言をしていた情報と同じ話。
あの時は、キリトの《後ろにいた人》に凄く集中していたから、全くその会話は頭に入っていなかったようだ。
だから、その話の中心人物が目の前にいる、と言う事実を悟り、正直、お風呂並に驚いていた。
そして、更に思う。
(こんな子が……慣れているの? 女の子に? その扱い方とかに? 普段から遊んでるの? 年頃の男の子達見たいに? こんな彼が?)
レイナは、それらが頭に流れた後、直ぐに出てきた言葉が『ありえない』、そして何よりも 『あってほしくない』だった。
アバターの感じが色濃く出ている仮想世界の素顔だが、それでも 所謂チャラい男。と言う印象は無いんだ。どちらかといえば、真面目っぽい印象も無い。
(こ、こんな人が……? そんなのあってほしく無いよ……)
「……? どうかしたのか?」
髪を鋤いていたリュウキは、驚き固まっていたレイナを見て首を傾げた。レイナの驚きように理解しきれなかったからだ。風呂の1件もあるから、別に驚く様な事は無いけれど。
「いっ……いやっ! なんでもないよ? あっ おっ…お風呂っ かりますッ!」
レイナはドタバタとさせながら、素早く扉
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