暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第15話 銀髪の彼の素顔
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女の子だから、尚更。


 だけど、そんな多数の想いも、レイナは彼の部屋を見て一気に弾け飛び、跡形も無く霧散してしまう。


「なっ……! ひ……広いっ!? な……なんで?? 私……、の今までの部屋……、この場所の十分の一くらい? いや……もっと狭い……かも? なのに、たった35コル差なのっ? や、安すぎるよ……? 何か……裏がありそう……」

 レイナは軽くパニックに陥ってしまっていた。あまりにもかけ離れすぎているからだ。レイナのそんな姿を見たリュウキは。

「……少し落ち着け、ここは一応ゲームの中。現実じゃないし 裏も無い。ただ、オレは見つけるのが上手いだけだ。こう言った物件も重要だ。覚えておくと言い」

 そう言い 部屋に備え付けられている、ソファーにゆっくりと腰掛けた。

 そして、お目当ての場所を指をさし、案内を。と思ったが、最早 説明するまでもない、と結論した。
 
 レイナは、疑いの眼差しを部屋に向けていた時。リュウキが落ち着かせる話をしている時、ある場所に釘付けになっているのだから。

 その場所とは勿論《Bathroom》のプレートが下がったフロアへの入口。

 現実なら、そんなプレートかかってなんかいないだろう。少なくとも自宅には立てかけていない。
 その風変わりな書体のアルファベットが……レイナには魔術的な引力を放っているように思えた。まるで、引き込まれるのだ。身体が引っ張られてしまうのを、まさに今、感じていた。

 リュウキは、軽くため息を吐くと。

「……そんなに物欲しそうに見なくても、時間内に入らないといけないと言う制約は無いし、風呂が逃げたりもしない。消えたりしない。……好きに使うといい。脱衣所に必要最低限のものはある。アイコンに振ればメニューが出る。その辺は他の施設と同じだ」

 説明しても ずっと視線を外そうとしないレイナにそう言った。このまま、おあずけ状態にして放っておくと、暴走しそうだとも思えていた。腹を空かせた、猛獣の前に生肉を置き、お預け状態にしている印象だから。


「あ……う、うん」


 何とか、それでも何とかレイナは反応する事が出来た様だ。それを訊いたリュウキは 装備ウィンドウを開き、武装解除をした。

 この場所、いや 基本的に街中は圏内。危害を加えられる事態はないから。だから、リュウキはフードも解除した。
 このフードは視界が悪くなるデメリットが大きい装備。主に気配を悟られなくさせる、隠蔽(ハイディング)スキルが上昇する、と言う利点程度しかない装備。
 だが、それでもこれを外す場所はこういう場所で、と固くリュウキの中では決めていたのだ。

 確かに、この場所にはレイナがいるが、特に問題ないだろう、と判断した。初心者だから、知ら
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