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DQ1長編小説―ハルカ・クロニクル
Chapter-1 第4話
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僕にとってはありがたいです。独り旅なので、寂しかったりするんですよ」
ハルカは笑いながら言った。心の中では本当に寂しさを感じていたが。
「はい、食事よ。今晩は特別よ。メニューはハンバーグステーキよ」
「わーい!私、大好き」エリカが大喜びで椅子に座った。まだ子供っぽい性格だ、とサユリが言った。エリカは「私もう14だもん」とむくれていた。
「ふふ、僕も大好きですよ。僕は肉料理とスープ料理が好きですね」
「ほお、肉食か。野菜はあまり好きじゃないが、サユリとエリカの野菜料理は大好物だ」
「僕は生ものが苦手ですね。肉も魚も火を通していないと食べられません」
「まあ、生肉は危ないからな。俺ん家でも禁止なんだ。さて、頂くとするか」
テーブルの上にはきれいに仕上がったハンバーグステーキ、ポテトサラダ、コンソメスープが乗っていた。
ハルカ達はそれを口に運ぶ。味は食堂を営んでいるだけあり、とても美味であった。ハンバーグステーキの焼き加減もちょうどよく、ポテトサラダもコンソメスープもハンバーグステーキに負けていない程のレベルである。
「城の食事より僕は好きです」
「そうか。家庭の味の方が俺も好きだな」
「ふふ、ありがとう。ハルカさん、一人で旅をしているんですってね。大変でしょ?」
「ええ。でも、これは僕がやらなければならないって思うんです。ロトの子孫だと最初より確信持てる気がしたので」
「そうですね。ハルカさん、優しくて格好いいけど、何だか不思議な雰囲気ありますし!」
エリカの“不思議な雰囲気”発言にハルカは少し反応した。時々言われる言葉。やはり自分がロトの子孫であることを示しているのだろうか…。
(そういえば、戦士団でも僕は浮いていたな。関係あるのかな)
そう考えて一瞬不安になった。しかし、それで自分を信じてくれていると考えるといくらかホッとした(というか心強いと思った)。
「そうですね。僕は不思議な感じって時々言われる」
「そうか。お前はやはり勇者の血が流れているんだな。ハルカ、たまにでいいからこの家へ来い。ロトの伝説は人より少し違う程度の知識しか持ってないが、もてなしはするぞ」
「ええ。待ってるわ。もしかしたら食堂が多忙で泊まらせることは出来ないこともあると思うけど、食事なら用意するわ。料金は特別にタダにしてあげる。冒険のお話もお願いね」
「私も聞きたいです!」
ハルカはこの会話で、新しい家族を得たような気がした。
(イアンさんと親しくしてよかった…)
しばらくハルカはイアンの家族と談笑して、客用の部屋で一晩を過ごした(ついでに言うと、ベッドはふかふかで気持ちよいものだった)。


そして夜が明けた。
ハルカはイアンと彼の家族に見送られながらラダトーム城下町を後にした。
その時、サユリから食料を貰った。
「ガライの
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