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【完結】剣製の魔法少女戦記
第四章 空白期編
第百十三話    『陸士訓練校の変わったトリオ(前編)』
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て今はほとんどいないしね」
「私も空戦はしたいけど色々と練習を積まないといけないしね」
「まぁ、近代空戦はミッド式の長射程&大火力が主流だしねぇ…」

ランスターさんがそうしみじみと言う。

「うん。飛んでみたいしミッド式も興味はあるんんだけどどちらも今のところ適性はないみたいだから自分で陸士を選んだわけなんだけどね」
「それは私もだよ、スバル。今はまだ色々手を出すのはあまりできないよね」
「そうだね。ところでランスターさんはやっぱり空隊希望なの?」
「まぁね。今はまだ飛べないけど、飛べなきゃあたしの夢は叶わないからね」
「そっかぁ…ね、ランスターさんは…」
「…ナカジマさん。それにリオンさんもだけど、悪いんだけどあたしはあなた達の友達じゃないのよ。
仮トリオだから世間話くらいはするし訓練も付き合う…けどね必要以上に馴れ合う気もないから、そのへんは誤解しないで欲しいわ。
…あたしってこういう嫌な奴だしね」
「ランスターさんはいい人だと思うけどなぁ…」
「うんうん…」
「でも、気をつける」
「そうだね」
「悪いわね、二人共…」

それは魔導師になりたいって言う子はいろいろな理由があるけど、それでも友達になりたいなぁ…って思ったりした。
リオンとは友達関係になれたんだからランスターさんともきっといいお友達になれると思うし。


………………
……………
…………


それから日にちはたって訓練成果の発表が張り出された。
それで三人で見に行くことにした。
こんなのもあるのにびっくりした。
ランスターさんが言うには競争くらいは当然あるから、らしい。

「っていうかなかなか混んでいて見えないわね」
「それなら私が見ようか? 視力には自信があるんだ。特殊な眼も持っているし…」

あたしが見ようかと提案しようと思ったが、先越された。
それでそう言ってリオンが掲示板を見る。
でも、特殊な眼ってなんだろう…?
それよりリオンは背はあたしたちより小さいのによく見えるな。
なんか背伸びしているみたいで微笑ましい。

「むっ、スバル。今失礼なこと考えたでしょう?」
「そ、そんな事ないよ? リオン」
「そう?…まぁ、いいけどね。それでだけど私達はー…32号室、ナカジマ&ランスター&ネームレス、総合三位だよ」
「ほんとだ…」
「やったね!」

それでランスターさんはあまり見せない笑顔を浮かべていた。
やっぱり綺麗だね。
そんな事を思っていた時だった。
どこからか陰口が聞こえてきたのは、

(あの子、士官学校も空隊も落ちているんでしょ?)
(一人は知らないけどもう相方の一人はコネ入局で陸士士官のお嬢だし…)
(格下の陸士部隊ならトップ取れると思ってるんじゃない?)
(恥ずかし
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