蒼風の谷
嫌悪
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ように歩き、上階に上がる階段を探す。
しかしいくら歩いても上りの階段どころか下りの階段すら見つからない。
「どうなっているんだ?」
「無限ループ?」
「ということはどこかに鍵がある訳だな。」
「鍵って?」
「何かを壊せば解けるだろう。」
「壊すって……。」
「それは困る。」
突如として背後から声をかけられた。
振り向くといかにもなキザ男が立っていた。
「ボクの小鳥ちゃんを逃がすわけにはいかないよ。」
「おいおい、早速ボスの登場かよ。豪華だな。」
「君が強すぎてほかの連中が歯が立たないからだよ。」
「そりゃあ悪かったな。」
「どうだ?取引をしないか?」
「取引だと?」
両手を大げさに広げたキザ男はゆっくりとした歩調で近いて来る。
「そうさ、君がエリザを忘れれば生きて返そう。もしくはエリザを返す代わりにその娘を置いていって貰う。」
「女を得れば何でもいいということか。」
「カズヤ、アイツ殺したい。」
なんて馬鹿げた提案だ。答えは決まっている。
「はっ!そんなもの蹴るに決まっている!エリザを返して貰う!」
「そういうと思ったよ。いいよ、ここで朽ちるがいい。」
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