第二十四話 夫婦と会議
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「これは、ナンセンスだ。」
ワイアットは呟いた。がしかし、今の状況はそんな事を言っても好転をしない事は、ワイアットが一番理解している事だった。
「貴方?彼女は誰ですか?不敬にもワイアットの名を使う不届き者の様ですが。」
マリアンヌは、ゆっくりと優雅にかつ優しくワイアットに説明を求めた。だが、対照的に目は妖しげな光を帯びており、ワイアットの言葉次第では魔法を会議場で放ちそうな様子だった。
「マリアンヌ?何を心配しているのだ?我が妻であり、トリステイン王族の可愛らしい淑女である、君を私が蔑ろにするとでも?王族は最も貴い意思を持たねばならぬのだぞ、君の予想している様な関係ではなく、家族の様な…」
ワイアットの言葉を遮るようにマリアンヌは吠えた
「か、家族…もうそのような…母が昔、男は王でも、民でも、よそ見をするものよ私に言い、父が泣いて謝っても、自室に入れなかったことが、有りましたがこう言う事ですか…私は同じ部屋ですら寝たことが無いのに…この女は!」
マリアンヌは彼女、ジャンヌを睨んだ。
ジャンヌは涼しげな顔をしていた。
「何をしているのだ、マリアンヌ?私は君しか見てはいないぞ。」
ワイアットはマリアンヌとジャンヌの間に入りそう言う
「ホントに本当にそうですか?疑いようもなく?」
マリアンヌはワイアットに詰め寄った
「何故、疑う必要があるのだ?女性はマリアンヌ、君しか見ていない!」
熱のこもった言葉がワイアットの口から出てきた
「嬉しい!グリーン様!」
マリアンヌはワイアットの胸に飛び付いた
「私は、私は。そこにいるおじさん達よりも魅力が無いものかと考えていました。だけれどもこのようにおっしゃて貰えるなんて!」
マリアンヌが言うとワイアットは周りを見た
皆、生暖かい目をしていた。
「陛下、まだ関係をもっていらしゃらなかったのか…マリアンヌ様もそれは心配しますでしょう。もう大丈夫そうですが。」
エスターシュが始めにそう言うと次々に
「陛下。夜の作法を教えましょうか?」
ニタニタしながらグラモンが冗談を言った
「昔から、知っていてヴァリエールおじ様と私に優しく微笑んでくれたあの子が…
ヴァリエールは精神的に叩きつけられていた
「お世継ぎは、この様子だと近そうですな。」
モンモランシが言うと間髪入れずにマザリーニが
「陛下次第でしょうな、マリアンヌ様はあんなに求めていらしゃるので。」
と言った
マザリーニの言葉を聞いたマリアンヌは
「ま、マザリーニ!ち、違います。そう言うのではないのです、それにわ、私は…王族として当然の義務のそう!世継ぎを!義務です、王族の。」
マリアンヌは早口になったり、口ごもったり、焦ったりともかく耳まで真っ赤にして、目も止ま
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ