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【完結】剣製の魔法少女戦記
第四章 空白期編
第百十二話    『とある魔導魔術師の教導体験記』
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性隊に分かれて練習を開始するわよ」
『はい!』

シホさんの教導は凄いの一言である。
まだ勤めて二日目の俺でも実力が少し上がったという感想が持てるのだから。
時には親身に、時には厳しく教えてくれてそれでも優しく監修してくれるのはありがたいと思う。
そしてあらかた半日魔術の練習を終えて次に行うのはシホさん達地球の武術である中国拳法という独自の動きを教えてくれる。
そんなに力を込めていないのに吹き飛ばされる人を見てすごいと思った。
まだシホさんレベルの動きは無理でも将来的には浸透勁と瞬動術は最低でも会得してもらいたいという。
これを覚えれば高位犯罪者にも有効だという話だから。
でも、まだやり始めたばかりの俺には厳しいものであるのは変わりない。
それで訓練終了後に少しへばっているとそこにセラさんがやってきて、

「スティング君、これくらいで参っていたらこれからをやっていけないわよ?」
「わ、分かってはいるんだけどね…」
「もう、男なのにだらしがないなぁ…。しょうがない、ここはシホさん謹製の塗り薬を出しますかね?」

そう言うとどこから取り出したのか分からないがセラさんがなにかの塗り薬を取り出していた。
シホさん謹製の塗り薬…?
なんか、危なそうな雰囲気が伝わってくるんだけど…。
その予想は正解で塗られた瞬間に体に響き渡るピリッとした痛みがッ!?
それで思わず悶絶していると、

「あら? やっぱり最初は慣れないものなのかな?」
「そ、そういうセラさんは慣れてるのか…?」
「うん。これって爽快感が半端じゃないんだよね。私のお気に入りなの♪」
「そ、そうなんだ…」
「ええ」

そこにシホさんがやってきて、

「アルテア君。ちょっと疲れているところ悪いんだけどいいかしら…?」
「はい? なんでしょうか」
「(あ、これはあれだね。よかったわね、スティング君。シホさんのカウンセリングを受けられるわよ)」
「(カウンセリング…?)」

セラさんが小声でそう話しかけてくる。

「(シホさんってメンタルにも精通していてよく入ってきたばかりの人には親身になって対応してくれるのよ)」
「(そうなんだ…)」
「(シホさんは弟子思いのいい人だからね〜。それじゃ私はもう戻るから頑張ってね、スティング君)」

それでセラさんは先に帰っていった。
代わりにシホさんが近寄ってきてへばっている俺の隣に座り込み、

「もうセラと仲良くなったのね。絆を深めておくのはいいことだから私はいいと思うわよ」
「は、はい」
「それで昨日、今日とここで働いて特訓してみてどう? なにか実感わいた?」
「まだまだですね。でも、なんか楽しいです」
「そう。それじゃ一つ心得を教えておくわね。
魔術の力は裏返せば外道の力と言っ
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