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【完結】剣製の魔法少女戦記
第四章 空白期編
第百十二話    『とある魔導魔術師の教導体験記』
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「ところで、仕事とかはいいんですか…? 部隊長なのに…」
「部隊長だからといっていつも仕事をしているわけではないわ。それに、私自身まだまだ魔術を鍛えるのに熱心だからね」
「ミゼ部隊長は魔術の分野になるとほかの技能が霞むくらい能力を発揮しますからね」

カレンさんがそう言う。
どういうことか聞いてみるとミゼ部隊長は俺と同じ魔導師でもあるらしいがそっち方面はからっきしらしくシホさんに鍛えてもらって今の力を開花させたという話なのだ。

「俺以上に、才能がなくて苦しんでいたんですか…」
「あなたはまだまだマシよ? 私はどんなに学んでもあんまりできなかったんだから…出来て転移魔法が得意だったってくらいかしら?」
「はぁ…そうなんですか」

俺にとっては転移魔法もかなりの高位魔法だと思うのだが、そこのところはどうなのだろうか…。
怖い返事が聞けそうだから空気を読んで聞かないことにした。
そして始まる実技レッスン。
でも、属性魔術別に分けたといってもやることは対して変わらないらしい。
まずは基礎の魔術である強化や暗示系の地味な魔術の習得から開始するという。
でも、一口に言って強化といっても奥が深いという。

モノや物質を強化する硬度強化魔術。
身体や体の一部を強化する身体強化魔術。
炎や水、風などを強化する属性強化魔術。

…と、強化の種類を上げていけばキリがないという。
そして応用で強化しすぎると劣化現象を起こしてしまうという。
さらに強化するといっても意味合いは異なっていく。
例えばナイフを強化すれば切れ味が上がり、食材などに使えば栄養度が上がり、メイドに使えば萌え度が上がるという。
ナイフと食材は…まぁ、信じられるが、さすがにメイドはないと思うけどね…。
暗示に関してもどんな暗示をかけるのか、どんな方向性を示すのかと色々と複雑らしい。
すごい暗示使いの魔術師は人を死に至らしめるほどの暗示も可能だという。
ちなみにシホさんがよく使う暗示は犯罪者から情報を無理やり引きずり出すほどらしい。
やっぱりすごいなぁ…。


閑話休題


そしてレッスンは進んでいって何度かランプを割ってしまうということがあったがそれでも強化の魔術は教え方がうまいのか物質強化はできるようになってきた。
お次はやってきました風属性の特訓。

「それじゃ見本を見せるから見ていてね?」

そう言ってミゼ部隊長は拳に風を溜めていく。
ちなみに魔力が集中していくのが分かるから見えるのであって実際見ただけでは空気の変化などわかるわけがない。
そして手刀の構えをすると振ること一閃!
すると目に見える風の刃が出現し、目標物を真っ二つに切り裂いてしまった。

「これが単純に空気による切断よ。切断といってもやっぱり強度具合によ
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