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【完結】剣製の魔法少女戦記
第四章 空白期編
第百十二話    『とある魔導魔術師の教導体験記』
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別の体を循環する魔力路を自覚する。

「…はぁ、はぁ…これが魔術回路をイメージするって事ですか?」
「えぇ、そうよ。初めてにしては上々よ。それじゃ魔術回路も開いたことだしいつまでも魔力を垂れ流しておくのもなんだから、次はその魔術回路を閉じるイメージをしてみて」
「閉じる、ですか…?」
「そう。魔術回路は閉じている間は魔力の消費をカットしてくれて他人にも気づかれにくくなるのよ。
リンカーコアはそこら辺が曖昧だから結構便利よ。
さ、やってみて」
「は、はい…」

そしてまたイメージして閉じる動作をやってみる。
するとさっきまで感じていた魔力が感じなくなってしまった。
でも、また開けば感じるということはなんとなくわかった。

「うん。上出来ね。その感覚を覚えておいてね? そして自然とすぐに開けるように努力していこうか」
「わかりました」
「よし。それじゃ今日半日は魔術回路を開いた影響で熱が体を駆け巡っていると思うから、しばらく休んでいようか。
それで午後からは本格的に魔術について講座を開いて教えていくわ」
「はい、シホさん」


◆◇―――――――――◇◆


それから午後になりある程度熱も抜けてきた頃に俺は魔術の勉強室だと言われている教室に呼ばれた。
そこには俺以外にも数人の人がいてそれぞれメモ用の端末などを準備している。

「あら? あなた、新顔?」

そこに一人の女性が話し掛けてきた。
黄色い髪をポニーテールにしている少し勝ち気そうな女の子だ。

「あ、あぁ…。俺は今日からここに来る事になったアルテア・スティング二等陸士、十四歳だ」
「そう。それじゃ私の魔術師の後輩になるわけね。自己紹介をしておくわ。
私は“セラ・アスコット”二等陸士。十五歳。
シホさんに魔術の力を見込まれて魔術事件対策課にやってきた新米魔術師よ。ちなみに魔術属性は雷。
あなたは知らないだろうけど私が目指している魔術師はアリシア・T・ハラオウン三等陸尉よ」
「ハラオウンって…確かクロノ・ハラオウン提督と、そして『金色の閃光』で有名なフェイト・T・ハラオウン執務官の…」
「そう。そのフェイトさんの姉の人よ。魔術事件対策課では前線で出張っているエリートなのよ?」
「へぇー…」

そう感心していると魔術の授業が始まるのだろう、シホさんが教室に入ってきて、

「さて、それじゃ魔術授業を始めます。いつもはアリサ・バニングス二等陸尉が講義を開くけど今日は新人もいる事だし魔術師の基礎を教えていくわよ」

それから開かれる講義。
その内容を聞くたびにそんな事が、と感心する内容がいくつもあり、そのたびに端末にチェックを入れていく俺。
そんな事をしている時だった。

「…さて、それじゃ新人のアルテア君のために属性魔
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