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インフィニット・ア・ライブ
第三話「語 ~talk~」
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なんだろ?なんで同じクラスじゃないんだ?」
「それも〜、お約束だよ〜」

 のほほんと、しかし如何なる有無を言わせないプレッシャーが放たれ、三人はガクガク首を縦に振る。
 すると、折紙が手を出して何かを一夏に渡す。

「…一夏、これ」
「これは?」

 一夏が手にしたのは、イヤホンだった。

「…襟に着けて。…これで、〈フラクシナス〉と連絡を取れる」
「そっか。ありがとな」
「…お礼なら、赤ty」
「言わせねえよ!!」

 とんでもない発言が飛び出そうとした瞬間、一夏が対処する前に本音がどこからともなく取り出したガムテで口を塞いだ。

「じゃ、そろそろ時間だから。あ、放課後に生徒会室に来て」
「りょーかい」

 時計を見ると、次の授業の時間が迫っているため、簪は名残惜しそうにする折紙を引きづって一組から離れる。
 しばらくしてチャイムが鳴り千冬と真耶、エレンが教室に入って来る。
 そして、遅れて千夏と箒も戻ってきた。

「遅いぞ、馬鹿者」

 スパアァン、と出席簿で頭を叩かれ痛みで顔を歪める二人の姿に、一夏は薄く嗤う。

「愉悦だ……」
「いっちー、授業中は飲食禁止」
「あ、やめて!俺のブドウジュースを取らないで!」

 世界という歯車は回る。新たな《王》という歪な歯車を組み込んで。


「……ンゴ。なんだか、タイミングを逃した気がしますわ。……ま、いいですわね。ZZZzzz……」
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