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妖刀使いの滅殺者
第35話
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ステップで距離を開け、≪風雅・散≫を見舞う。その攻撃はハンマーに阻止されることなく巨体に吸い込まれた
ここで俺は強硬策に出る

「≪煉獄・嵐≫!!」

妖刀スキル最多の攻撃。だが、精神的に疲れるし隙もでかい、留めに取っておきたいのだがこのままではらちが明かないし、どうせライフ・ドレインがあるんだ。出し惜しみはしない
≪煉獄・嵐≫は禍々しい覇気を放ちながらハンマーを掻い潜り、巨体の中心にさく裂し、18連撃の斬撃を叩き込んだ

「ぐぬおぉぉお!?」

「どう、だ?」

体力に目を向けると体力は残り数ドットになっていた

「むぅ。やるしかなさそうだな」

「オウ。来いよアショール!」

「レイ!最後までしっかりねー!」

サチ、そんな聞こえるように言ったら…

「やっぱりゆるさぁん!!」

「あぁもう!うザってぇ!さっさとこいやァ!」

アショールはハンマーを高く掲げた。するとハンマーは赤く輝き、恐ろしい程の風が生まれた

「一回だけの攻撃だ。避けるのか?」

分かりやすい挑発だな

「…いいだろう、受けて立つ!」

黒印を水平に構え、≪居合・真≫で迎え撃つ体制をとる
そして、互いに足を開き、その動作を合図に駈け出す

「ハァァァアアアァ!」

「ぬおおおおおおお!」

――――体力がけしとんだのは、アショールだ

「見事、だ」

俺は納刀して、歩み寄る。サチも一緒に

「ふッ。その女、大切にしろよ」

…なに、この空気

「巨龍がここを壊せば、転移門が破損し、どこの階層にも行けなくなる。しかも、安置は全て、消える」

「なにぃぃ!?」

「それ、やばいよね?」

サチ、そんな軽いことじゃない…

「そこで、これを貴様に…」

アイテムを渡すと同時にアショールは消えた
≪龍の魂≫寿命を延ばす最上級の霊薬だ。飲めば体力四倍で防御力も飛躍的に上がる

「…これで、三つだ」

「レイ、頑張ってね!ってことでお昼にしよっか」

「あぁ、そうしよう」

俺らは仲良く手を繋いで景色の良い丘に向かった

――――やっぱりゆるさーん!

「!?」

「ん?どうかした?」

「いや、何か聴こえたきが…」


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