暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
16話:告白される真実
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プレシアの魔力弾が飛び交う中を、士は走りながらかいくぐる。時々その魔力弾を身に纏うローブで受け、自身の魔力へと変える。

「さっさと…ジュエルシードを返しなさい!」
「返せって、元々アンタのじゃないだろ!」
〈 ATACK RIDE・WIZERSORDGUN 〉

襲い来る魔力弾を避けながらカードを発動。士の横に魔法陣が展開され、底に手を突っ込み引き抜くと、士の手にウィザードの専用武器『ウィザーソードガン』が握られていた。

[トリス、この武器の弾丸の種類を非殺傷のものに変えておいてくれ]
[了解です]

「はぁ!」
「フンッ!」

トリスに念話でそう指示し、手にしたウィザーソードガンを一回転させ、プレシアに向けて駆けながら引き金を引く。銃口から放たれた魔力で形成された弾丸は、プレシアの前で見えない壁に阻まれる。

「はぁああ!」
「くっ…!」

プレシアの元に来た士はソードモードのライドブッカーを振りかざす。しかしそれもまたプレシアの見えない壁に当たり、火花が飛ぶ。

「アンタは知ってたか!?フェイトがあのジュエルシードにかける気持ちを!アンタに対する思いを!」
「そんなもの、私とアリシアには関係ないわ!」

プレシアは士の問いに見えない壁を弾くように押す。押された士は、その勢いのまま飛びながら後退する。

「フェイトはアンタの為に…アンタの笑顔を見る為に戦ってたんだ!」

下がった先に落ちる紫電の雷を避け、士は叫ぶ。そして再びプレシアへウィザーソードガンの引き金を引く。

「だから関係ないって言ってるでしょ!」

その弾丸を障壁で防ぎ、さらに魔力弾を放つ。それを士は更なる弾丸で防ぐ。

「それにフェイトはアリシアの代わりだと…アリシアのように笑いかけてくれなかったと言ったな?」
「そうよ…あの子は所詮作りもの!結局アリシアの代わりにはならないし、アリシアのように笑ってはくれない!」

「それじゃあアンタは…フェイトに心からの笑顔を見せた事があるのか!?」
「っ!?」

士の言葉に、プレシアは言葉を詰まらせる。

「アイツがアリシアの代わりにならない事ぐらい、親だったアンタなら早い段階で気づいた筈だ。ならなんでフェイトを一人の人間として見てやれない!」
「……るさい…」
「どうして家族の一人として見てやれなかったんだ!?」
「…うるさい…!」

「何故自分の一人の娘として見てやれなかったんだ!!」
「――――黙れぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

士の叫びにプレシアは自らが持つ杖を振り下ろし、士へ紫電の雷を落とす事で答える。雷によって士の周りには爆煙が立ちこめ、士の姿が見えなくなる。

「私は…アルハザードで取り戻す
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