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連邦の朝
第23話 会議は踊る
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の増加と値下げでアルビオンを動かせると諜報部から報告が上がって来ていますので、仮想敵国をゲルマニアからガリアに変更し訓練する事を提唱します。」
リッシュモンが席に着いた。

「グラモン、どう考える?この案に?」
ワイアットは、名誉大将のグラモンに問いかけた。

「陛下、私たち軍人としましては、戦いをしないことには分かりませぬが勝てると思われる敵を仮想相手にしましては驕りが生まれます。我がトリステインの技術をもってしても勝てず圧倒的な武装と人数を持つガリアが相手としますと一般兵士まで、良い緊張を持てると愚考します。私は賛成ですな。」
グラモンがワイアットに返すとワイアットは

「では、今の意見を踏まえて議会投票を行いたいと思う。我がトリステインの明暗をすぐにでも分ける訳ではないが、この場にいる全員が理解している通りトリステインは大国に、大国を超える超大国になろうとしている…ので、軍事力は大事である。良く考えて挙手するように。」
ワイアットがそう言うと立ち上がって、全員に挙手を求める。がしかし、その時会議場前の扉が勢い良く開けられた。

「あ・な・た!少し聞きたいことがあるのですが、よろしいですよね?」
会議は未だに終わりは見えず、混乱を極めそうだった。

「こんな事は予想していない。ナンセンスだ。」
小さな声でワイアットは呟いた。
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