第23話 会議は踊る
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会議は進んでいた。
「蒸気機関は完成したかリッシュモン?」
ワイアットはリッシュモンに聞き、リッシュモンは起立しワイアットの問いに答える。
「陛下の開発研究、立案されたものは完成次第ご報告します。ご安心ください。蒸気機関は完成していませんが、あともう少しで完成します。新型大砲は完成しました。新火薬はあと一年以内には大量生産に入れると思われます。」
リッシュモンは報告後着席した。
「そうか、リッシュモン。そう言えばだな、ガリアに対してお礼は渡したのか?」
ワイアットが聞くとマザリーニが
「陛下!私が忘れるとでも?しかしまだ世は煩く渡せていません。がしかし、まぁ2ヶ月後までには渡せると思われます。其よりも計画の進行を報告します。」
マザリーニは立ち上がった。
「私の計画は順調です。教会の下部の大半が私に付きました。そこから上がってきた情報を統合し、考察しますとゲルマニアで何かがあるようです。塩と鉄、麦の価格が高騰しています。反乱か何処かに攻め込む気では?」
マザリーニが報告し終わり席に着いた。
「私の情報網だと王族同士で何かあったとか。ゲルマニアの貴族が亡命するため、私を頼ってきました。」
エスターシュが話した。
「私が、リッシュモンに命じたのだ。順調に影が育っている様だな、ゲルマニアにいる我がトリステインの商会を通して塩を買い占めて値をつり上げろ、塩の生成はどうだリッシュモン?」
ワイアットが聞くとリッシュモンが立ち上がった。
「塩は順調です。沿岸部は塩を大量に作っています。ガリア等の間者が来ましたが帰りに皆“不慮の事故”に合った様です。我がトリステインの影と比べると市民と兵士位の差がありますな、それとゲルマニアの鍜治技術と職人、技術者が判明しました。鉄鉱石の加工技術は我れらよりも上ですが、5年以内には越えれると思われます。鉄の加工技術ですが、強度を求める余りに剣一本を我らの三倍の時間がかかる様です。しかし、強度は凄まじく我がトリステインの剣より硬くはありませんが、同じものを切った場合、2倍モノをっても刃ぼれしないようです。」
会議室がざわめいた。
ワイアットは、続けてくれと言いリッシュモンは、続けた。
「この結果から、キルレシオ計算をしますと1:3.7と出ました。1がゲルマニアです。ですが、トリステインでは国家総動員をかける準備が出来ていますので、兵士を100万人を送り出せます。槍や矢にも同じ技術を使っているようですので、トリステインのゲルマニア国境にある、塹壕と掘、土塁で出来たモンモランシ線を越えれず、飛行部隊は、陛下の開発なされた大砲の花火弾により撃滅出来ると思われます。2ヶ月位でゲルマニアの物資は切れるとゲルマニアの生産量と備蓄量から計算できます。ゲルマニア艦隊には、塩の輸出
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