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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第27話 『クラス対抗戦』 後編
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ーナの空へと散開する。
そして、再び放たれた――『先程と同じアリーナのシールドを破った砲撃』が上空からから放たれる。
再び放たれたその砲撃はまたアリーナへと傷跡を残し、着弾点には傷跡と共に炎上が発生する。
「はは――冗談キツぜ、これは」
「マジかよ……あり得ないっての」
「そんな、もう――あたし達は戦えないわよ……」
オレ、一夏、鈴がそう言って、上空へと向けた視線の先――そこには 先程なんとか撃破した『異形』が無傷で存在していた。
ああ、これは無理だなあ――オレは、内心でそう思う。
戦えるなら戦いたい、だが……オレも一夏も鈴も、もう戦えるだけのエネルギーと気力は残っていない。
そして決め手となる一夏も、もう零落白夜を撃てる状態ではない。
なんとかならないか、そうオレは考えるが――
アリーナのピット・ゲートはオレが利用した非常用のゲートを含めて先程あの異形によってロックされてしまっているし、確認する限り未だに解除されていない。
シールドレベル4となっているシールドを破り脱出しようにも、破壊できるだけの兵装はないし、恐らくそんなことをしていたら目の前に居る異形に撃墜される。
万事休す、か。
「一夏、鈴――わかってるな?」
「ああ……せめて、時間くらいは稼いで見せるさ」
「そうね――少しでも時間を稼げば、きっと皆が何とかしてくれる」
どうやら、オレ達の考えている事は一致しているようだ。
恐らくこのまま再度戦闘に入れば、奴を相手に勝つ事は不可能だろう。
それこそ、勝てる見込みなどゼロだ。
そこそこの状態で偶然が重なってなんとか勝てた相手に、満身創痍の状態で勝てるだろうか?
無理だろう。冷静に考えれば、そんな事は奇跡でも起こらない限り不可能だ。
奇跡なんて不確実なものをオレはあんまり信じちゃいないし、しんなものをこの状況で信じるくらいなら――現実的にやれることをやる。
新たに現れた異形の右腕のレーザー砲がこちらへと向けられて、チャージされる。
恐らく、あの砲撃はオレ達に対する会戦の合図になるだろう。
そして、そのまま戦闘をまともにしてもしなくても、確実にオレ達は撃墜される。
こんな事ならば、あの時ふざけて死亡フラグなんて立てるんじゃなかったなあ、ああクソ――色々成したい事とか、気になることとかあるんだけどな。
今にも右腕のレーザー砲を放とうとしている異形を見て、オレが思ったのは――悠とアリア、2人の事だった。
――後は、頼むぜ? 悠、アリア。
そう考えて覚悟を決めた瞬間だった。
状況が――変化した。
「……は?」
死んだものだとばかり思っていたオレが、次の瞬間にはまだ生きており、そして口から出たのはそんな間抜けな言葉だった。
そして――今現
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