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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第27話 『クラス対抗戦』 後編
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そして、オレが機械弓『弓姫・天』の構えを解いて、2人を見ると――

一夏が全力で加速している背後から最大威力の龍砲が放たれて、それを一夏が背面から受ける。
激痛を感じているのか、顔をしかめる一夏だが――そのまま龍砲を背中のスラスター翼で吸収、限界まで加速したイグニッション・ブーストで、『異形』へと接近する。

「これで――終わりだぁぁぁああ!!」

一夏がそう叫ぶと同時に、アイツの構えた雪片が強く光を放ち、エネルギー刀を生成する。
龍砲のエネルギーをも取り込んだ故か、そのエネルギー刀は既に刀ではなく大剣といってもいい程の大きさのものへとなっていた。
その瞬間が、まるでスローモーションのように見える。

一夏が巨大なエネルギー刀を生成した雪片を振り上げる。
異形が、それに反応し――左上半身をほぼ消し飛ばされた状態で、応戦しようとする。
だが、遅すぎる。
限界まで加速した一夏は、相手に反応させるチャンス等与えないというように、次の瞬間には『異形』の懐へと潜り込んでいた。
ゼロ距離、そんな状況で雪片を振りかぶる一夏に対して――異形は残った右腕のレーザー砲撃を行うつもりだろう。
だけど、そのチャージは間に合わない。なぜならば――

「一夏のほうが、圧倒的に早すぎるからな」

オレはそう呟く、そしてその次の瞬間には。
一夏の一撃が、その『異形』を真っ二つにした。

真っ二つなのだ、当然かもしれないが機能を停止したのだろう。
チャージされていたレーザー砲は機能を停止し、『異形』だった残骸はアリーナの地面へと叩き落された。

「やった……のか?」

完全に息が切れていて満身創痍の状態の一夏がそう呟く。
鈴もエネルギー残量がかなりヤバかったためか、同様に満身創痍の状態だ。
あんな状態なのだ――確実に機能は停止しているだろうとは思うがオレは念のためにスキャニングを行う。

「……反応消失、大丈夫だ。撃墜に成功してる」
「よ、良かった――」
「一気に気が抜けたわ……ああ、疲れた――」

2人がその状況を確認すると、一気に身体の力が抜けたのか、ため息をついて肩を落とす。

まあ、なんとかなったか――オレもさっきの一撃、自身の切り札と言ってもいい攻撃『弓姫・天』を放ったせいで、エネルギー残量は既に残り3割を切っていた。
かなり自分達3人全員は危なかったが、なんとか撃墜できた。
後は、アリーナの状況の沈静化を待って戻るだけか、そう思っていると――


<<警告! 上空に所属不明ISを確認――『白式』、『甲龍』、『天姫』共にロックされています。 対象から高エネルギーチャージを確認、緊急回避を推奨>>


現実とは理不尽だ。
オレ達はそんな警告メッセージを確認すると、再び気を入れなおしてアリ
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