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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第27話 『クラス対抗戦』 後編
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うに言うと、管制室を後にして、最も近いAピットから飛び立ち、上空へと飛翔していく<Unknown>を追いかけた。
モニターを通して見えた奴は――管制室を見ながら何かを呟いたのだ。
なんと言ったのかはわからない、だが――奴は俺を呼んでいるんじゃないかと、そう思ったから。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

織斑先生からISの使用許可が下りて、俺は――アリーナの上空から一定速度で離脱していく<Unknown>を追った。
一夏達の事は心配ではあったが、既に教師陣も動いているらしく、アリア達もそちらの方向に動いてくれるということで、俺はそんな背中を押してくれたアリア達に感謝すとる空へと飛び立った。


とにかく、<Unknown>の速度は遅かった。
まるで、俺を誘って、誘導しているかのように――<Unknown>の離脱する速度は遅かった。

どうして<Unknown>が俺達を助けたのか。
どうして奴が今ここに現れたのか。
そして――どうして俺に対して攻撃を仕掛けずに、今こうして離脱しているのか。
とにかく、わからないことだらけだった。


学園から大分離れた海の上空、そこで俺は奴、<Unknown>に追いついた。
高度としてはかなり高い位置、既に地上を見下ろしても下の海に浮かぶ島々は小さく見えるだけであった。

追いついた俺に対して、<Unknown>は特に何かするというわけでもなく――その場で停止すると、こちらを振り向いた。
俺の相棒とそっくりなIS、そして顔を隠す為につけているのか――竜を模した仮面。
聞きたい事は沢山ある、そして確かめたいことも。
そんな事を俺は思っていたが――最初に言葉を放ったのは、<Unknown>だった。

「――来ましたか」

やはり、俺を誘導していたのか。
そう思ったが、それと同時にその声に俺は違和感を感じた。
前にコイツと戦った時、あの時に放ったこいつの声は――完全に機械みたいだった。
しかし、今のコイツの声はなんというか、少し違う。

確かに事務的だし、機械的だとも思うが――どこか人らしいというか、感情が篭っている言葉。
今の<Unknown>、コイツの言葉にはそんな人らしさというか、人の感情みたいものが感じられた。
そんな事も思ったが、俺は言葉を<Unknown>に対して放った。

「――聞きたい事は山ほどある。だがきっと、この質問に集約されると思う……お前の目的は、何だ? そして一体お前は何者だ?」

この際、あの時戦闘をした事や攻撃をしてきた事は一度置いておこう。
俺は、自身の疑問と疑念、その全てが詰まったその問いかけを――空中で対峙する<Unknown>に対
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