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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第27話 『クラス対抗戦』 後編
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内部に突入するしかないのか。
そんな事をすれば自分がとうなるかなど、わかっていた――だが、もう俺にはそれしか手段は残されていないと判断した。3人がやられるくらいなら、俺などどうなってもいいと考えた。

織斑先生に対して、話をしてリミッターの解除を実行しようとした時、それは起こった。

アリーナの上空に存在していた異形が――両手を切断されたかと思ったら、一条の赤い閃光で消し飛ばされたのだ。
そして俺は、その赤い閃光には見覚えがあった――そう、俺があの時戦った奴だ。

新たに現れた異形が消し飛ばされて、そして――アリーナの様子を写すモニターに移っていたのは……
上空で2本の<インフェルノ>に似た武装を束ねたライフルを左手に持つ<Unknown>だった。

「お、織斑先生ッ!」

そんな状況を見て、唖然としていた俺を現実に引き戻したのは山田先生のそんな声だった。

「どうした、山田先生――なんだ、これは!?」

珍しく織斑先生が取り乱しており、先生が見ているアリーナのステータスを映す画面を俺も見ると、そこでは信じられないことが発生していた。

「アリーナのロックが次々に解除されて――そしてアリーナのシールドレベルが1に変更だと!? 馬鹿な、IS学園の精鋭を揃えても解除できなかったのだぞ!?」

アリーナのロックされていた扉が次々に解除され、そしてステータスがレッドからグリーンへと戻っていく、そんな状況が画面に映し出されていた。
それも、学園の精鋭が時間をかけても解除できなかったものをこれだけの速度でだ。
更にはもっとも大きな問題だった、アリーナのシールドレベルが4から1へと変更され、全ピット・ゲートのロックが解除される。

――まさか、<Unknown>がこれをやっているとでも言うのか!? だが……奴は俺達に対して敵対行動を取っていた、敵ではないのか?

自分自身の中で多くの疑問と疑念が交差する。
何故だ? 何故<Unknown>は俺達を助けるようなことをした?
確かにあの時、奴は俺達に対して攻撃を仕掛けてきたのだ。
だからきっと、敵であると思っていた。しかし――今奴は、俺達を助けている。

それはどうしてだ? 奴の目的は―― 一体なんだ?
わからない、だったら――直接訊くのが一番早いだろうが。

そう考えた俺の行動は早かった。

「織斑先生ッ!」
「――わかっている、月代、お前にISの使用を許可する。 命令は――あの<Unknown>を追いかけろ」

俺自身の意図を察していたのか、俺が先生に対して許可を取ろうとしたら、先生はそう俺に対して言った。
推測だが――先生も、どうして<Unknown>がこのようなことをしたのか気になっているのだろう。

「了解!」

俺はそう叫ぶよ
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