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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第26話 『クラス対抗戦』 中編
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――砂は零れ落ち続ける 現実と真実と言う名前の砂は、世界と言う砂時計の中でただこぼれ続ける。

――零れ落ちた砂の中に、一体何を見るのか。


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5月。それは多くの人間が五月病という魔の手に襲われる時期である。
と、前にも同じ事を考えた気がするのでスルーしておこう。

5月に入り暫く、そして一夏と凰さんがあの時喧嘩してから暫く。
とうとう、クラス対抗戦の当日がやってきてしまった。

結構前から告知されていただけあってか、アリーナの観客席にはかなりの人だかりが出来ていた。
席に座りきれずに、立って見ている人も見るだけで確認できるし、そして聞く限り入りきれなかった人はライブモニターで観戦をするらしい。
そんな状況を俺は見て、聞いて、その上で判断したのはかなりの人がいるのは明確だという現実であった。

イベントなんだし人が沢山す居るのは当たり前、と思われるかもしれない。
だけど普段、アリーナといえば俺達のように練習で使用するか、授業で使うか、またはイベントの時に使用されるのが殆どだ。
なのでこうして人がかなり居るというのはなんというか珍しい。

少し前の朝のSHRで織斑先生から告知もあったが、IS学園の1年以外の生徒だけではなく外部からの来賓・観客もかなり大勢居る。

まあ、考える事というか、目的は恐らく一夏や凰さんなどの専用機持ちなのだろう。
IS学園という場所で、要するに他国の技術の結晶が見られるのだ、だとしたらデータをサンプリングする為に見に来る人間だって多いだろう。

そして、データを集めてまた国は兵器としてISを強化する。
他国に負けたくない、遅れたくない。
そんな競争のような気持ちで、目前の利益と目的だけに囚われてISを兵器としてしか見ない。
のるで子供の喧嘩みたいに、子供の競争みたいに、ただひたすらにISを強化し続ける、『兵器』として。

そう考えたら、少なくとも俺はいい気分はしなかった。
どうせ、その矛先が自分達に向けられたらただ開き直るのだろう、自分は悪くないというのだろう。ISを兵器として扱ってきた人間は。

『そんな人間を全て粛清できたら、どれだけいいだろうな? 武力と力を見せ付けることで恐怖心を与えて、ISを兵器として使えなくさせればいいだろう?お前には、力がある』

そんな、自分の中から湧き上がってきたどす黒い憎しみや憎悪にも似た感情を俺は否定する。
そんな事をしてしまえば、本当にISはただの『ひとごろし』の道具だ。

己のそんな意識を振り払い、アリーナの様子を表示しているモニターを見る、そこには
『第一回戦 織斑一夏 対 凰鈴音』
とアリーナの
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