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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第26話 『クラス対抗戦』 中編
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ン・ブースト(瞬時加速)』だった。そして俺は、千冬姉からの特訓でこれをマスターすることが出来た。

イグニッション・ブースト、簡単に言ってしまえば、大量のエネルギーを消耗してゼロの状態からマックススピードの加速力を出せる、という技術だ。

だけどこの技術には欠点がある。
まず、大量のエネルギーを消耗するという点。だから連続的に多用する事はできないし、そもそも多用して使用できるほどの技量はまだ俺には無い。

そして、イグニッション・ブーストは爆発的な加速力を瞬間的に出すため『直線的な動きしかできない』という事。つまり、相手に読まれれば当然対応されて不発に終わる。

つまり、恐らく鈴相手には一度しか通用しない。
そしてもし外せば、そこまでだ。次はないだろうし、撃てたとして鈴は対応してくる。

だから俺は――ずっとあの非固定浮遊部位の正体を探りながら、その対応とどのタイミングでイグニッション・ブーストを使用するかをひたすらに考えていた。
そうしなければ俺は鈴には勝てない。いいからチャンスを作らなければ、鈴には勝てない。
正直、戦いの中では既に鈴との喧嘩の事や、鈴に俺が説明しろよと言った事は忘れていた。そんな事、考える余裕すらなかったから。

鈴の青龍刀と俺の雪片がぶつかり合い、金属同士がぶつかり合うあまり耳にいいとは思えない音が何度も響く。
距離をとっては鈴から放たれるあの見えない砲撃を回避、そして可能なものは切り払い、それを何度も繰り返して、チャンスを待った。

そして、鈴が一瞬油断したのか、俺は鈴の背後に回ることに成功した。

今だ!――そう俺は思うと、イグニッション・ブーストを行うと同時に『零落白夜(れいらくびゃくや)』を発動。

鈴がこちらに振り向くが、もう遅い――貰った!

俺が勝利を確信した瞬間、それは起こった。
突如として白式から告げられる警告音、それに反応して俺は急いで後ろに下がる。
鈴も機体からの警告があったのか、その場から退避する。
そして――恐らく俺と鈴が最後にぶつかり合う筈だった位置に、一条の光、閃光が奔った。
その閃光が走ると同時に、アリーナ全体に響く衝撃、そして着弾点には――巨大なクレーターが出来ていた。
燃え盛る着弾点はまるで地獄とでも言うかのように、業火が燃え続けており、事態がどれほど深刻かを物語っていた。


「な、何だ!?」
「い、一体何なのよ!」

俺と鈴はお互い既に事態が事態で、試合どころではないと判断。
急いで合流すると、その着弾点――煙が上がるその位置を見ながら警戒していた。

「鈴、確認するけど――あれ、お前の攻撃じゃないよな?」
「当たり前じゃない!――あんな規格外の、というか下手したらあんな直撃貰ったら確実に絶対防御貫通して即死よ? そ
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