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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第26話 『クラス対抗戦』 中編
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ナへと進入する。
1機は、一夏と白式。そしてもう1機は――凰さんと、凰さんの専用機『甲龍』だった。

それまで雑談をしていたオルコットさんや篠ノ之さん、アリアもそれを確認すると真剣な表情になりモニターと意識を傾けた。
一夏と凰さんの戦いが始まる、そう俺は思うと同時に、できれば何もないでくれよ、代表決定戦の時のようにはなるなよ、と心の中で言った。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

場所は変わり、アリーナに設置してある非常用のピット。
オレはそこでISスーツを纏い、モニターを見ていた。
今はオレ一人だからそう思えるが……その、ISスーツっていうのはなんというか、自分のボディラインとかが凄くわかるからオレも少し恥ずかしい。

先程、アナウンスの指示により一夏と鈴はアリーナへと進入を完了し、現在は試合のルールに則った定位置でお互い待機していた。
まぁ、案の定と言うか――モニターを見ただけでもわかる、一夏の真剣な表情に対して鈴は少し怒っているような表情をしていた。

まぁ……あんな事があれば怒りもするよな。
確かに、第三者の観点で見て判断するなら、全て一夏が悪いとは言えないとオレは思う。

理由としては第一に、口約束だったこと。変な話だが、口約束と言うのは『契約』や『約束』と考えた場合非常に信頼性が薄い。
まあ、つまりは簡単に反故にできる。鈴の気持ちや一夏の考え抜きで考えた場合、口約束は簡単に反故にできるのだ。そして、一夏と鈴のそれは口約束だ。
つまりは反故にされてもおかしくはないという事。

理由としての第二として、お互いの考え方の相違。
鈴がその言葉、つまりは『大きくなったら、毎日酢豚を食べてもらう』という言葉に対しての想いの持ち方と一夏のその言葉に対しての想いの持ち方の相違だ。

こっちも客観的な視点から言えば鈴は『一夏に対して好意を持っている』という事を伝えたかもしれない。

だが、一夏はその言葉を受け取ったとして『どういった意味として受け取ったのか』。
そして2人の間で相違が発生しており、それを解消できないままあの一件が起こったのだとしたら、結論として言える事は――

「一概に一夏が悪いって訳じゃないよな、悪くないとも言わんけど。ただ、オレとしては鈴にも非があったように思える――だけど」

モニターの中で試合開始の合図を待ちながら、何やら会話をしている2人を見ながら、独り言のようにオレは続けた。

「そんな理屈とか理由はどうだっていいんだよ、一夏――お前は鈴を泣かせた。オレとしては、理由はそれでいい。お前には確かに理不尽かもしれないな、だけど……少なくともオレは同じ女として、鈴を泣かせたお前に対して怒って
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