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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第26話 『クラス対抗戦』 中編
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な―― 一緒に観戦できないのは残念だが、仕事をしながらオレも観戦するさ』

と返答していた。本人曰く、余程のことが無い限りは自分が直接動くことは無いんだけどな らしい。


まあ、難しい事は置いておこう――とりあえず一夏、お前は一度凰さんにボコられるといい。
俺は内心でそう考えていると、先程から飲み物を買いに言っていた3人が戻ってきた。

「はいユウ、ブラックコーヒーでよかったんだっけ?」
「おう、サンキュ――というか俺ただコーヒーって言っただけなのによく分かったな」
「そりゃあ、なんだかんだでユウとは付き合い長いからね」

アリアから缶コーヒーのブラックを受け取ると俺はそう答える。
確かに、よくよく考えたら俺はコーヒーが大好きな人間だ。それも中毒者と言われてもおかしくないくらいに。

そしていつも飲んでいるのは大抵ブラックだから、アリアはそれを見ていたのかもしれない。
よく見てるよなあとふと感心してしまう。

「よく見てるなあ、って……何だよオルコットさんに篠ノ之さん、そのニヤニヤした顔は」
「ふふ、いいえ? 仲がいいんですのね、そう思っただけですわ」
「ああ、そうだなセシリア――悠とアリア、前々から思っていたが非常に仲がいいんだな」

俺とアリアは頭の上に疑問符を浮かべて顔を見合わせた後に、また疑問符を浮かべるしかなかった。
そりゃあ、アリアと出会って結構な期間一緒に行動していたし、フランスでの生活も一緒だったしこっちの生活でも同室だし。

というか、エディさんがアリアを保護してからは本当に家族みたいなもんだったし、お互いの事は結構知っていて当たり前という感じだった。

「仲がいいのは普通じゃないか? それに俺とアリアはフランスに居た頃からずっと行動を共にしてきたんだし」
「ん……そうだよね、私がユウと仲がいいのは当たり前だと思うよ? それに、セシリアやホウキとも仲がいいでしょ?」

そんな俺とアリアに対して2人は
『ええ、そうですわね』 『ああ、そうだな』
とニコニコしながら返答するだけで、よくわからなかった。
何かしらの意味があったのだろうか。
アリアにも聞いてみたが『わからない』との返答だった。

とにかく、一夏と凰さんの試合をしっかりと見ておこうじゃないか。
一夏に頭冷やせ云々抜きでも、専用機持ち同士の公式対戦というのは勉強にもなるし、訓練と違って何が起こるかわからない。だからこそ、楽しみに思ってしまうのだろう。

そんな自分に俺は気がついて、人のことをいえないなと思うと、再びアリーナの内部を移すモニターへと意識を傾けた。

『それでは、両者アリーナへ入場した後規定の位置へ移動し、待機してください』

そんなアナウンスが流れ2つのビット・ゲートからは2機がアリー
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