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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第26話 『クラス対抗戦』 中編
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電光掲示板には表示されており、1回戦目からアリーナは活気と熱気に溢れていた。

俺とアリア、そしてオルコットさんに篠ノ之さんはアリーナの前の方の席をすぐに確保しようとしたのだが、現在は管制室に居る。
それは何故か、朝早くからアリーナのいい席を確保しようとして動いた俺達だが、そこに織斑先生から声が掛かった。

『なんだ、早いなお前達――どうせ席の確保だろう? ならば、私が特等席を用意してやる、ついて来い』

そう言われて連れて来られたのが管制室だ。
確かに特等席と言われれば特等席だ。アリーナ内部の状況をリアルタイムで閲覧できて、しかも管制室のモニターは一般のものとは違い大型で高性能だ。
データベースなども完備されていることから、戦闘を見るという面ではこれ以上いい場所は無いだろう。

織斑先生に『関係者以外ダメなんでしょう? いいんですか?』
と聞いたら、何だそんなことかというように返事が返された
『私の関係者だ。ほら、関係者だろう? だからいいんだよ。 それにお前達があの馬鹿者を鍛えてやってくれているのは知っている。それに対しての私からのちょっとした礼だよ』
と返された。

そして、梓姫が居ないのには理由がある。それは、梓姫は今アリーナの警備をしているからだ。
元々、梓姫は対暗部の人間であり、彼女の仕事の1つは『織斑一夏の護衛』だ。

今日、この第三アリーナで行われるクラス対抗戦は新入生だけでの試合ではあるが、学園としてはそこそこ大きなイベントの1つである。
学園としての1つの大きなイベントであり、そしてそこには来賓や外部からの来客も当然だが来ている。

つまり、何が言いたいかといえば『そんな中で男性操縦者でバックの薄い一夏は狙われてもおかしくない』ということだ。

無論、考えすぎかもしれないし警戒しすぎかもしれない。
だが、可能性としてはゼロではないし、むしろ何があってもおかしくない状況なのだ。
ご丁寧に1回戦はその一夏と中国の代表候補生である凰さんの対戦だ。
本音を言ってしまえば、意図的と言うか作為的なものしか感じない。こんな状況で、そして一夏は狙われている立場だから俺が勝手にそう考えているだけなのかもしれないが、だがあまりにも出来すぎている。

凰さんの転入、先日の一夏と凰さんの喧嘩、そこまではいい。
だがこうしてその喧嘩の直後に今表示されている組み合わせを見ると、どうしても意図的なものしか感じられなかった。

……考えすぎか。というか、そうやって何でも疑ってしまうのは俺の悪い癖だ。
そう自分に言い聞かせる。

梓姫だが、そんな理由もあって生徒会長の楯無の命令で今日は一夏の護衛と会場の警備のために別行動を取っている。

今朝、俺とアリアが彼女と会った時には
『まぁ、オレの仕事だし
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