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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第23話 『「俺」と「オレ」』
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アリアの家族の人? 名前聞かせてもらっても良いか?」
「俺か?――蘭西国企業連所属、月代悠だ。月代でも悠でも好きなように呼べ」
「ふむ、そうかお前が2人目の――じゃあ悠と呼ばせてもらうよ、オレの事も梓姫でいい さっきはいきなり失礼したけど、改めて。これからよろしく頼む――織斑先生、久しぶりに知人と再開したもので度が過ぎてしまいました。申し訳ありません」

そう木篠が言うと、お約束と言うか俺と木篠のやり取りを見て騒ぎ始める女子一同。もう慣れた、変な発言が飛んでくるのももう慣れた。慣れないとここでは生き残れない。
そして織斑先生が本日何度目になるのか、疲れたようなため息を吐くとこちらを見ながら言った

「……まぁいいだろう。ひとまずお前の席は――そこだ。 さて、それでは朝のSHRを終了して授業へと入る。 色々頭は痛いが切り替えるように……」

そう先生が言うと、今日もまたIS学園での一日が始まった。
ただ、いつもと違うところを挙げるとしたら『新しい仲間』が今一人増えて、そして恐らくまたもう一人増えるということ。
このときの俺はそれをまだ知らなくて、そしてアイツの事も『アリアが嫌がるぐらい変な奴』という認識くらいしか持ってなかった。


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時間は経過して、お昼休み。なんだかんだで朝から色々あったが俺は元気です。
ひとまず、現在まではそんな余裕殆ど無く、アイツ……木篠についてアリアから聞くことはできなかったが、いい加減ちゃんと聞いてみようかなあと思った。
一夏達に『すぐ行くから、先に食堂行っててくれ』と言うと、事情を察してくれたのか3人はふたつ返事で『わかった』と返答して先に食堂へと向かっていた。

さて、朝は朝で大変だったし、授業の合間の休み時間はもう恒例だが女子達が木篠のほうへと流れていたので話をする余裕もなかった。
だから俺はアリアから直接話を聞いてみようかなあと俺は思った。

俺は朝から俯きっぱなしのアリアを連れて、人があまり居ない屋上へとやってきていた。
アリアだが、朝からずっと俯いていて、顔もどこと無く赤いがどうかしたのだろうか。
やはり本当に体調が悪いのだろうか。
ならば、保健室へ行くようにちゃんと言うべきなのだろうか。
そんなどうでもいいことを考えると、俺は周囲に人が居ないのを確認して口を開いた。

「それで……アリア、あの転校生――梓姫とは知り合いなのか?」
「う……し、知らない あんな人知らないよ、ユウ」
「嘘が下手だなお前は――アリアさ、焦ったりしてる時に自分の髪を右
手で弄ってるの気がついてるのか?」
「な、なんでそれ知ってるの!? というより、よく見てるねユウ……
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