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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第23話 『「俺」と「オレ」』
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の出席簿を構える織斑先生、既に通過儀礼になってるけど……あれ、死ぬほど痛いぞ。
それを見て危機を感じたのか、木篠は苦笑いしながら後ずさると……いきなり先程とは変わって、真面目な男口調になった。

「あはは、少し冗談の度が過ぎました、申し訳ありません織斑先生。ですが、彼女とオレが知り合いというのは事実です  ほら、アリアも悪かった、オレも反省してるからさ」
「こっちに来るな、寄るな、近づくな、さっさと帰れこの変態ッ! 」
「相変わらずオレに対しては酷いなあ、まあそこもいいんだけどさ」

これだけアリアが嫌がるって言うのも相当だと思う。
しかし、木篠は一体過去でアリアに対して何をやらかしたんだろうか?
聞いてみる必要があるんだろうなあ、うん。

「アリア、とりあえず落ち着けって、奴もやりすぎたって謝ってるんだしさ」
「ユウは何も分かってないッ!アイツが、シキがどれだけ変態で悪質で陰湿なのかを!」

あれ……今アリア、『シキ』って呼ばなかったか?という事は本当に知り合いか。
それも名前で呼ぶくらいの親しさの。
後アリア、今お前確実に地雷踏んだ。いつものお前ならこんなミスしないんだろうがなあ。

その言葉を聞いてこちらに笑顔を向ける木篠。うわ、俺から見てもイケメンだやっぱり。それに女の子らしさがある笑い方だし、中性的な奴の破壊力って凄いよなあ。

「今、オレのことやっと前みたいに名前で呼んでくれたな?」
「う……し、知らない!」
「相変わらず面白い奴だなあアリアは」
「……織斑先生、ISの使用許可を。今すぐ忌まわしき記憶と共に彼女を始末させて下さい、切実にお願いします」
「おお、怖い怖い」

なんというか、完全に涙目でキレてるアリア。できれば肩に添えてる手に力を入れるのをやめてほしい、結構痛い。
そして、さり気なく首のチョーカーに手を触れるのをやめなさいアリア、本当にやる気かよ。

はぁ……本当に、世話が焼ける――ま、約束したしな。助けてやるってさ。
そう思うと、俺は背中にしがみ付いているアリアの頭をポンッと撫でてやる。

「ユ、ユウ!?」
「いい加減落ち着け、アリア――さっき言ったろ?『その時はちゃんと助けてやるさ』ってな。 とりあえず木篠、アリアも大分困ってるみたいだしこれ以上弄るのはやめてやってくれないか? 一応、俺の大事な『家族』なんでな」
「あ、あぅ……」

そう言うと、完全に俯いてしまい、先程とは違う様子のおかしさを見せるアリア。
やはり体調も悪いんじゃないか? ふむ、騒動が沈静化したらやはり保健室に連れて行くかと俺は思う。

「へぇ……なるほど――そうかそうか、お前がアリアの…… いや、こりゃあ失敬。わかった、さっきも言ったけどオレも度が過ぎたよ。済まなかった それで、そこの
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