風間ファミリー集結ともう一つの再会
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は絶対にするなということの現れである。
その証拠に千李からはピリピリとしたものがあふれていた。
「そ、そっか。じゃあしゃーねーな」
翔一もそれを感じ取ったのかすぐにあきらめた。
「ごめんね。ついでにお土産買ってきてあげるから」
「おう!楽しみにしてるぜ」
「そういえば千李姉さん」
「ん?」
「日本に帰ってくる前はどこにいたの?」
大和は千李に聞いた。
まぁ一年も空けていたのだどこに行っていたか気になるのは当然だろう。
千李はその問いに快く答えた。
「えっとね。ドイツのリューベックにいたわ、あそこは川神の姉妹都市だし結構過ごしやすかったわね」
千李はしみじみとした様子で語る。
「じゃあ、帰ってくるまではそこでゆっくりしてたんだ?」
「いや、ドイツ軍に仮入隊してたわね」
「は?」
千李の言葉に大和のみならず、他のメンバーも驚いていた。
軍にいたといわれれば驚くのは当たり前だろう。
「なんでドイツ軍なんかに?」
「いやね。なんかどっかの紛争地に行ったらちょうど助けたのが、ドイツ軍の軍人さんでね?それをドイツ軍の基地までつれてったら、そこの指揮官の中将だったかな?にやけに気に入られてね。それで良かったら来ないかって言われたから。旅の終わりぐらいにいい経験かなっておもって、仮入隊してたってわけよ」
「…紛争地帯に行ったた事にもびっくりだけどね」
大和は千李の言葉に内心冷や汗を書いた。
いくら千李が強いからといっても紛争が行われているところに行くとは考えていなかったからである。
それでも普通に帰ってきてしまうあたりがバケモノじみてはいるが。
「いやーでも、軍ってのも結構面白かったわよ?」
そんなことを話している千李たちから後ろに約30メートルに一人の女子生徒がいた。
「はぁ…楽しそうだなぁ。面白い人たちですよね松風」
女子生徒は携帯のストラップである黒い馬に話しかけた。
「面白いというか、おかしいというか。微妙なラインじゃないかな?」
「こらそういうことを行ってはダメです。…同じ寮ということで…仲間に入れないかな…」
女の子が落ち込んだ様子でつぶやくとまたしてもストラップが声を上げた。
「頑張れまゆっち!まゆっちならできる!フレキシブルな考え方で行くんだぜ?」
彼女の名前は黛由紀江、川神学園一年生。只今友達募集中である。
……ふーん後ろの子もかなりの使い手ね。話してみたいけどこの状態じゃ無理ね。
「ねえ大和?」
「何?」
「後ろの子もしかして島津寮の子?」
千李が聞くと大和は少し後ろを振り向いた。
「え?あ
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