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IS《インフィニット・ストラトス》 〜死神の序曲〜
本編
約束と恋の芽生え?
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〜レイside〜
楯無さんとの模擬戦も終わり、僕は楯無さんから学食のデザート無料券を貰った後に生徒会室で紅茶とケーキを頂いていた。
因みに虚さんとのほほんさんは用事があるとかで僕にケーキと紅茶を用意して出ていった。
「甘ーい♪」
「うわぁ、凄い…。会長さんでも引くくらい物凄くテンションが高いね……頭のアホ毛もハートマークになってるし…」
楯無さんが何か言っているように聞こえるがそれよりもケーキを頬張ることに集中する。
「そうだ、怜ちゃんに頼み事があるんだけど良いかな?」
「ん?
ひひへふほ
(
良いですよ
)
。
ほほほほほへはへへは
(
余程のことでなければ
)
」
「いや、口の中にケーキ頬張りながらじゃ分からないから飲み込んでから喋ってね」
僕はもう少し口の中でケーキを味わっていたかったのだが仕方ないか。
僕は名残惜しかったが口の中のケーキを飲み込んで改めて楯無さんに聞き返す。
「で、本題はなんだったんです?態々模擬戦なんかしてから確かめるなんて?」
「ん〜♪色々察してくれるから説明が省けて助かるよ♪じゃあ聞くけど四組の更識 簪って子は知ってるかな?」
「まあ少しなら知ってますよ。四組のクラス代表にして日本の代表候補生でしょ?付け加えるなら楯無さんの妹で一応専用機を持ってることになってる子でしたっけ?一夏の白式のせいで彼女の専用機は完成してなくて一夏を若干恨んでるくらいですかね、私が知っている情報は」
「少しじゃなくて充分知ってるよねそれ !?」
楯無さんが突っ込んできたが僕はスルーしそのまま尋ねる。
「で、楯無さんの妹の簪さんがどうしたんです?」
「…そのこと何だけど……」
楯無さんがポツポツと喋り始める。
ふむふむ、話が纏まってなくて長いので割愛して纏めると「簪ちゃんと最近うまくいってないの。だけど簪ちゃんは友達を作らずに一人でいることも多いし私に対抗してか誰の手も借りずに独力で未完成の機体を完成させようとしている…。心配だから簪ちゃんの友達になってそして機体の開発も手伝ってあげて!」ということらしい。
妹の簪さんと上手くいっていないのを気にしてかいつもより元気がない。
まあ気をきかせて虚さんとのほほんさんは生徒会室を出たんだろうなぁ…。
「一言良いですか楯無さん?」
「ん?何かな?」
楯無さんが首を傾げて聞いてくる。
僕はボソッと楯無さんに告げた。
「…ヘタレ……」
「グフッ!」
楯無さんはそれを聞くと胸を押さえて膝を着く。
だが僕は止めずに毒を吐き続ける。
「ヘタレですよね、どう考えても。びくびくしてないでさっさと仲直りしなよ楯無
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