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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第22話 『2人の転校生』
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だ、一体どうしたんだ皆そんなに静まり返って。

そして助けを求めるようにアリアを見るが――俺はそれを後悔した。
アリアは先程と変わらずオルコットさんの膝の上に座っていた、座っているのだが――サンドイッチを食べる手を止めて、俺に対して、まるであの時みたいな目を向けていた。
完全に目のハイライトが消えていて、だけどニコニコとしている姿は恐怖以外の何者でもない、あれはアリアが機嫌が悪かったり怒ったりしている時の目だ。何だ、どうしてアイツはそうなってるんだ!?

すると、アリアはオルコットさんの膝の上から降りるとゆっくり1歩ずつ、俺のところに歩いてきて、その笑顔で俺に対して言葉を放った

「ユウ」
「お、おう?」
「その人と随分親しそうだよね――『名前』で呼び合ってるなんて、そんなに仲のいい関係? 私、そんなのユウから聞いたことないなあ」
「あー……えっと、コイツは『更識 楯無』。昨日知り合ったんだけどさ、ええとその―― 『対暗部』関係の奴だよ、昨日夜に話したろ? 一夏を護衛するためにどうのっていう話」

最後のほうだけ、アリアに聞こえるように話すとアリアは納得の言ったように『ああ、なるほど』と言うと

「そっか、ユウの言ってたのって……貴女だったんだ」
「ふふ、おねーさんとは初めましてよね? 『アリア・ローレンス』さん?」
「ええ、そうですね――更識先輩?」

俺にはまったくわからんが、その場でニコニコとお互い自己紹介をして笑いあってるアリアと楯無だったけど、なんというか俺はそれがどこか恐ろしく見えてしまい、嫌な予感がしたのでその場を逃げようとした。

だがしかし、それは許されなかった。ガシッ と2人に制服の首根っこを掴まれたのだ そのまま ギギギ という音でも立てるかのように背後を振り向くとそこには――修羅が居た。

「どこ行くの? ユウ」
「そうよ、月代先輩――私達とお話でもしないかしら?」
「……いや、それはいいんだがちょっと睨むのやめてくれないか? 俺、何かしたか?」

すると、アリアと楯無はその場で顔を見合わせてそのまま二人揃ってため息を吐いた後にジト目でこちらを見ながら

「ねぇアリアちゃん? 月代先輩は昔からこんな感じなのかしら?」
「……す、少なくとも私が知ってる限りは」
「お互い――苦労しそうねぇ」

「楯無もアリアもそんなため息ついてどうしたんだ? 悩み事か? 俺でよければ相談にでも乗るぞ?」

「ユウのせいだよっ!」
「月代先輩のせいよっ!」

「おおう!?」

……なんでさ。 俺はそう思うことしかできなかった。いや、本当に俺が何をしたんだと。
最近アリアを怒らせるようなこと――あ、そういえば前に約束した何か奢るって話まだちゃんと消化してなかったな。 まさかそれ
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