暁 〜小説投稿サイト〜
IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第21話 『嵐の後の静けさ』
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勿体無い、だから『ネクスト・インダストリー社』で改修するのでよろしく』
という話だった。
織斑先生もエディさんの知り合いとだけあってか、なんともいえない顔をしていた。そして俺とアリアも頭を抱えた。『ああ、またあの へんたいたちか』と。
状況を理解できないオルコットさんだけが頭の上に疑問詞を浮かべていたが、恐らくそのうち知ることになるだろう――あの『へんたいたち』の恐ろしさが。
というより、『ブルー・ティアーズ』はイギリスが保有する第3世代ISだった筈だ、つまり『改修』をフランスの企業がやるという事は当然だがイギリス本国の許可が要る。そんな疑問を持ったが、もう現実逃避したくなるような理由で更に俺とアリアはあきれる事になる。
俺は織斑先生にブルー・ティアーズを改修するなら当然イギリス本国の許可が要りますよね と質問し、オルコットさんもそれが気になっていたらしく本国からは何の連絡も受けていないと言った。 すると織斑先生は『頼む、できれば思い出したくないんだ……』と疲れきった表情で言うと渋々その訳を話した。
『つまりだ……その、レオン・ハルベルト氏がイギリスの――英国女王と知り合いで、IS学園での一件についての事情を機密扱いで話して大破した『ブルー・ティアーズ』の改修を提案したらふたつ返事で許可が下りた らしい……』
前にも同じ事を思った気がするが、何度だってそう思う。 どうしてうちの身内はこんなにも化け物揃いで変態と変人揃いなんだと。アリアから聞けば、シャルロットもあの『へんたいたち』に毒されてきているという話じゃないか……。
そんな話を聞いて、『へんたいたち』にまだ耐性がないオルコットさんは唖然。そりゃまあ、自分の国のかなり偉い人がふたつ返事で改修してもいいという返事をしたのだ。驚くのも無理はない。
そしてオルコットさんの様子を見て織斑先生が『オルコット、あの企業に関わったんだ……慣れないと、精神的に死ぬぞ』と一言言うと、俺に『一度本社に連絡しろと伝言があった』と伝えると頭を抱えながら去っていった。
その日の一夏の特訓が終わり、もう暫くだけ同室扱いの篠ノ之さんに一言断りを入れてプライベートの電話で主任に電話……ひとまずどういう事か話を聞いたのだが、主任の後ろから聞き覚えのある声が聞こえており、物凄く暴れていたように思えた。
『離してッ!離してぇぇぇえええ!! 僕は今すぐにユウ兄とアリア姉さんの所に行くんだ!二人が怪我したって聞いて黙っていられるわけがないッ!』
『お、落ち着きなさいシャルロット!――お前たち、なんとしても娘を抑えろ!』
『しゃ、社長!お嬢様がISを展開して暴れようとしています! 無理です、抑えられません!』
『くっ……本社のパイロットと『仏蘭西国企業連』の関係部隊で動ける
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