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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第21話 『嵐の後の静けさ』
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月代と奴の機体だと言う事だった。
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あまりにも多くの事がありすぎたあの日から一夜明けて、ぶっちゃけてしまうとあの一件の翌日。朝のSHRの時間に俺は己の席に座りながらニヤニヤと、自身の友人である『織斑一夏』を見ていた。
ちなみに、俺もアリアも元気だ。アリア自身の怪我は本人に確認したが本当にたいしたことなくて、どうやらISが守ってくれた、と本人は言っていた。オルコットさんとも話をしたが、怪我はまったく問題なく、むしろ問題なのは『大破』したブルー・ティアーズらしい。
俺の『相棒』とアリアの『ブラッディア』は朝出る時に織斑先生に呼ばれて待機状態のそれを返された。そして、織斑先生は『何もしていないから安心しろ』と言っていた。 恐らくだけど本当だろう。とりあえず安心した。
オルコットさんだけど、俺達がいつもどおり朝教室に入ってくるといきなり俺と一夏に対して謝罪してきた。『あなた方二人について何も知らないのに、見下して侮辱して本当に申し訳ありませんでした』と。
まあ驚いた、ただ俺自身もそこまで気にしてはいなかったし、むしろ気にしていたのは彼女のISを持つ覚悟だったんだが――今の彼女を見る限り、どうやらそれなりの覚悟や意思があるんじゃないのかな と思った。
一夏もあの時はキレたが、そこまで気にしていないということで、『こっちもキレてしまってすまなかった』ということでちゃんと和解した。
そういえば、彼女がいつも身に着けている待機状態の蒼いイヤーカフスが見当たらないが、まだ修理中なのだろうか?
和解した後会話をしてわかったが、アリアとオルコットさんはかなり仲良くなっていた。篠ノ之さんの時もそうだったけど、お互いを名前で呼び合うくらいの仲くらいにはなっている。
篠ノ之さんも最初はなにやら考えるものがあったようだけど、オルコットさんから『貴女を篠ノ之束の妹というだけであんな事を言い、失礼な行動をしてしまい申し訳ありませんでした』と謝罪されると、篠ノ之さんもその謝罪を受け入れてちゃんと和解していた。
女三人寄れば姦しいと言う。あ、無論悪い意味ではない。 まあ朝っぱらから篠ノ之さん、アリア、オルコットさんは女子力全開の会話を繰り広げており、いつのまにか3人だった所には人だかりができていた。
よきかなよきかな、賑やかな事はとてもいいことだ。 だがなんだろうかこの疎外感、俺と一夏は完全に放置されていた。
そうして暫く、SHRの時間となり現在。織斑先生があの最終兵器『出席簿』を片手に「席につけー、早くしないと粛清だぞー」と言うと、それまでひとつの塊のようだった女子たちは己の席へと即座に戻って行った。
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