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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第21話 『嵐の後の静けさ』
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へと変わる。

「……大体の予想はついてるけど、何かな?ちーちゃん」
「今日あったIS学園での襲撃事件の一件、お前は――それを知っているな?」
「さあね?何のことかなあ、束さんはIS学園が『IS』に襲われたなんて知らないなぁ?」
「白々しいぞ、束――こっちは真面目に言ってるんだ」
「束さんも真面目なんだけどなぁ、まあ本当のことを言えばね?知ってるよ」

やはりか、そう思うと同時にいくつもの疑念が浮かんでくるが、ひとまず重要なことから順を追ってこの馬鹿に聞いていこうと思った

「では単刀直入に聞くぞ――今回の一件、仕向けたのはお前か?束」
「それはNoだねちーちゃん 束さんがあんな事して何かメリットがあると思う? しかも今天才科学者の束さんは各国だけじゃなくて色んな奴らから追われてるんだよ? そんなみすみす『はい束さんがやりましたー』なんて事する訳ないじゃないか」
「……では次の質問だ。 お前、今回の一件について何か知っているのか?」

私がそう言うと、少しの間束は沈黙する――私は確信した、やはりこの馬鹿は何かを知っていると。

「沈黙は肯定と受け取るぞ、束――やはり何か知ってるんだな?」
「ちーちゃんだから答えてあげるね? ――その質問はYesだけど、Noでもあるかな」
「何だと……!?」
「束さんが教えてあげられるのはそれだけ、残念だったねちーちゃん」

私は携帯電話を持っていない手に力を入れ、握り拳を作ると声を荒げた
 
「ふざけるな束ッ! あれは――私が見たあれはいくらなんでも異常だ! そして、私の大切な生徒が一人下手をすれば死んだんだ! ならば、教師として――そして生徒を守る大人として、あれが何なのか知る必要があるんだ! もし、もしも今度奴が来て生徒を狙うなら――私が出て、戦えるように!」
「『それだけは許されない』よね、ちーちゃん? ちーちゃんが言ってる生徒って、ゆーくんの事かな?」
「な……束、お前――月代のことを知っているのか!?」
「ふふ、知ってるよ? またまたちーちゃんだから教えてあげる。 束さんはね、ちーちゃんといっくん、箒ちゃんとくーちゃん以外にね、もう一人だけ興味があって『大切な』存在が居るんだ――それが、『月代 悠』、ゆーくん」
「束、お前は一体……」
「束さんからも結論だけ言うね? 『何も答えてあげられない だけど、気が向いたら少しくらい教えてあげてもいい』 それじゃちーちゃん、そろそろくーちゃんが帰ってくるから――またね」
「ま、待て束!話はまだ――」

私の言葉を最後まで聞くことなく、束は電話を一方的に切った。
だがしかし、今の会話で幾つかわかった事はあった。あの襲撃者に束は直接的な関係はないが、何かを知っているという事。そして……恐らく全ての鍵を握るのは、やはり
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