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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第21話 『嵐の後の静けさ』
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った。
そこで私は、月代が所属している『仏蘭西国企業連』に直接連絡して、ローレンスと月代の所属企業代表者である、『レオン・ハルベルト』へとコンタクトを試みた。
私の直感が告げている、知ってはいけない情報も、そこにはあるのだろうと思う。
だが、今すぐ知らなければならない事もある。
今は知ってはならない物が、空から堕ちるような代物ならば。
知らなければならない物は、一歩前へと進む行為なのだろう。
……問題は、『レオン・ハルベルト』という人物が信用出来るのかだが、正直に言って、私は世間からの評価や噂程度しか知らない。
私の恩師でもある『ルヴェル・エディ』とは深い関わりがあるようだから、信はおけるとは思うのだが、やはり推測でしかない以上、直接会ってみない事には始まらないだろう。

そして、恐らく一教師である私がそんな『あの馬鹿』に告ぐ天才、化け物と称される彼に連絡したとしても恐らく受付で門前払いされるのがオチだろうとも思っていたが……なんと、アッサリと電話でのアポをとる事ができた。

そんな彼との直接的な会話の中で言い渡されたのは結論としては

『詳細は一切開示できない、だが当事者であり『世界最強』の貴女に警告する――これ以上、彼と彼の機体には無断で踏み込むな 踏み込めば、私達はそれなりの報復行動をとる事になる』という返答だった。

一方的にそれだけ言われ、すぐに別の案件についての話をされて電話を切られると、私はすぐさま恩師である大佐……エディ大佐に連絡をした。

そして事情を説明して、『月代 悠』が撃墜されて負傷もしたという事を告げた。
だがしかし、月代とローレンスの保護者でもある大佐から辛そうに返事として返されたのは『……何も答えられない』という返事だけだった。それ以上私は追及しようとも思ったが、大佐の声の感じからかなり思いつめているという事は理解できた。だから、それ以上言及はできなかった。

全ての結論から言えば、わからないことだらけ、だった。そしてそれでも私は――真実を知りたいと望んだ。だからこそ今こうして人目を逃れて『あの馬鹿』に対して電話を掛けた。もしかしたら、アイツなら何か知っているのではないか、そんな期待を抱いて。
己のプライベートアドレスからあの馬鹿の番号を見つけ出してコール、するとプルルル、という発信音がしばらく続いて――

「はろはろ〜!ちーちゃんから掛けてくるなんて珍しいじゃないかっ、まさからぶりぃな束さんに愛の告白かな〜? しょーがないなっ、束さんいいつでも大歓迎だよ?さあさあ、今すぐ愛を確かめ――」
「おふざけはよせ、束――かなり大事な話だ」

そう多少のドスを利かせて束に言うと、束は電話の先でいつものふざけたようなしゃべり方をやめると、いつものふざけた中に真面目さを含ませた――そんな声
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