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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第20話 『正体不明 < Unknown >』 後編
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でやられると。

ひとまずそんな一夏に落ち着けと言って、自分の今のコンディションを告げる――すると2人はホッと、安心したようにこちらを見て笑った。

「なあ一夏……訊いていいか?」

「大体予想はつくけど――なんだよ、悠」

「『全員助かった』のか?」

俺が幾つもの疑問の中から答えが欲しいと思ったのはこの問いだった。過程はひとまずいいとして、全員ちゃんと助かったのか――俺は、それが最も気がかりだった。
そんな俺に対して一夏は笑うと、そんな俺が最も答えて欲しい問に対して、理想的とも言える返答を返してくれた。

「ああ、全員無事だよ――ローレンスさんはまだ寝てるらしいけど、命に別状はないし、ISの絶対防御のおかげで怪我もたいしたことなかったらしい。オルコットさんも多少の怪我はあったけど、特に問題はなかったってさ。むしろ、一番心配だったのはお前なんだぞ?悠」

「俺?」

「ああ、お前―― 一度撃墜されて、それでその時ピットに居た俺も箒も、それからオルコットさんも血の気が引いてさ――だけどお前、そこから立ち上がって」

「ま、待て待て!ちょっと待て――確かに撃墜されたのは覚えてる、だけと俺が立ち上がった?それ、どういう事だ?」


俺の言葉に一夏と篠ノ之さんは怪訝そうな顔をしながら顔を見合わせると、一夏が言葉を放った。

「お前、もしかして――覚えてないのか?」

「覚えていない、というよりは知らない、記憶にないんだよ―― 一夏、それから篠ノ之さん、あの時……俺は一度奴に、<Unknown>に撃墜されたのは覚えてる。だけど……その後どうなったんだ?」

「……本当は、千冬姉に口外するの禁じられてるんだが」

「俺は当事者、というか本人だぞ?それでもダメか?――ならついでに昼飯の奢り2回分チャラで」

「はぁ……分かった、分かったよ――俺や箒で答えられることなら話してやる。といっても、俺達はモニター越しに見てただけだからそこから言える位の事しか言えないけどな――あ、昼飯チャラは有難いわ。今月かなりピンチでさ」

ちゃっかりしてる奴め、だが俺が自分で言った事だ――さて、話を聞こうか。

そして俺は、2人から話を聞いた。俺はどうやら、撃墜された後アリーナの地面に叩き付けられる直前に再起動して、体勢を立て直して――そこから一気に<Unknown>に対して反撃に出たらしい。

ただ、二人が見たのはそこまでらしく、再起動した俺が<Unknown>の追撃を防いだ所まではモニターを通して見たらしいのだが、突如としてモニターがダウン、そして自分達が居た部屋がロックされてしまったのだと話した。

そして暫く閉じ込められたかと思うと、いきなりロックとモニターが回復、そしてモニターには倒れている俺が写ってい
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