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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第20話 『正体不明 < Unknown >』 後編
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 何かな、セシリア?」

「私と――友人になって欲しいのですわ、無論私はアリアさんに酷いこともしましたし、その……そんな資格はないと思いますが――」

私の言葉は最後まで続きませんでした、なぜなら――ベッドの上のアリアさんがいきなり笑い出したからでした。私は何か変なことを言ったのでしょうか、そう思いましたが、その時のアリアさんはとても嬉しそうに笑っていました

「なんだ、そんな事なら――」

「そ、そんな事って、その……わ、私は――」



「もう、私とセリシアは友達だよ?」



その言葉で、私の言葉は最後まで続きませんでした。嬉しくて、すごく――うれしくて。

「友達になるための簡単な方法、それはね――お互いに認め合って、『名前を呼ぶこと』。それだけで分かり合えて、友達になれるんだよ 私も昔それを教えられたから、だからね――セシリアと私は、もう友達だよ。それから何度だって言うよ、『セシリアは一人なんかじゃない』」

その言葉で私は限界でした。ただ、ただ嬉しくて、今まで耐えていたものが全てなくなって、涙が、止まりませんでした。

それでもその涙は辛いとか悲しいとか、そんなものではなくて――涙を流しながら私は、笑顔だったと思います。そして彼女に、アリアさんに言いましたわ

「ありがとう、ございます――アリアさん、これからよろしくお願いします」

「あはは、泣かないでよセシリア――まるで、私が悪いみたいじゃない」

笑いながら、そして嬉しそうにアリアさんは言って、泣いている私をそのまま抱きしめてくれました。そんな彼女を見て、私も嬉しくて。

そして、もう私は無理なんてしなくてもいいし、自分を偽らなくてもいいのだ、何よりも――もう一人ではない、本当は自分の周りには自分を支えてくれる多くの人が居るのだと そう思えました。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――ひとつの欠片の中に、少年と少女達はそれぞれ何を見たのか。 少なくとも、きっと彼らの見たものは全て希望であり、光だった。

――だがその欠片が全て希望や光だとは限らない。 その中には必ず絶望や闇、どうしようもない理不尽も存在する

――そんな未来で起こりうる『IF』を乗り越えるために、少年たちは誓う。『強くなる』と、そんな困難を乗り越えるための意思と力、それを持とうと決意する。

『そうして、そんな意思と『それでも』と言い続ける少年達に対して、『運命』は微笑もうとしていた』



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