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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第19話 『正体不明 < Unknown >』 中編
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『A―R―■■―E―■■ System 』起動します』
俺が最後に聞いたのは、そんな途切れ途切れのよくわからないマシンボイスと、アリーナの上空から自分の元に降下してくる<Unknown>の姿だった。
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「何だ、あれは……」
時間は少し遡る。私、織斑千冬は柄にもなく驚いていた。何に対してか? それは、今アリーナの中で戦闘を行っている襲撃者、<Unknown>と――私の教え子である『月代 悠』に対してだ。
私の弟、一夏とオルコットに対して『行け』、と笑顔で言うと月代はアリーナ上空に存在している<Unknown>の元へと飛び立ち、対峙した。だが、私を驚かせたのは月代の機体だ。
山田先生が操作している管制室のモニター、そこに映し出されているのは――『灰銀』と『真紅』。そして、ほぼ同じ姿をしている教え子と<Unknown>だった。
そして私は察する。どうして月代があの救出作戦を提案したのか、月代は『軍属』として生きた経験のある奴なのだ――しかも軍属として、また自身の恩師でもある大佐の教え子でもある。とすれば作戦を提案したからには何かしらの案がある筈だったのだろう。
管制室へと駆け込み、月代が提案したのは『自分も出る』という作戦内容。私は今、何故自分も出ると言い出したのか理解した。あの<Unknown>と月代の機体はあまりにも似ている、同じといっても過言ではないほどに。
奴と奴の専用機についてわかっている事は殆どない。私でも知っているのは、『仏蘭西国企業連』の企業所属者であり『偶然』ISを動かしたフランス空軍兵。たったそれだけなのだ。だが……実際のところは本当に謎が多すぎる。
何故今まで公にならなかったのか。確かに『仏蘭西国企業連』、正確には『ネクスト・インダストリー社』や『デュノア社』が全力で隠蔽していたとしたら、今まで発覚する事は無かったのだろう。しかし、ならどうした隠蔽したままにしておかなかった?最初から公表しなかった?
それから束、お前は――お前はこの事について何かを知っているのか?ISの生みの親であり、全ての大本となってしまったお前は、今写っているこの2機について何か知っているのか?
とにかく『仏蘭西国企業連』という存在も恩師である大佐も……謎が多すぎるのだ。だが今は、そんな疑問について考えている場合ではない。
モニターの中で対峙し、何やら会話をすると月代は<Unknown>がオルコットに対して放っていたライフルと同じ武装を展開して<Unknown>に対して向ける。
そして銃口を向けられた<Unknown>は口を開き、言葉を放った――それが合図となり、月代と<Unknown>は戦闘を
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