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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第18話 『正体不明 < Unknown >』 前編
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<インフェルノ>でバリアーに対して穴を開けることは可能だろう、だが――今のコイツにはリミッターが掛かっており、そしてこれを解除するわけにはいかない。そんなことをしてしまえば、今よりもっと大変な事になってしまうのだろうから。

待て、待てよ――『シールドバリアー』?  そうか、その手があったか!何故気がつかなかったんだ俺は!――だけど、それをするとして……後々色々と学園や先生には説明しなければならなくなるし、きっと『仏蘭西国企業連』にも迷惑をかけることになる。

ええい、ままよ――そんな後の事より『今』だ、今あの2人をどうやって助けるかだ、そしてその可能性が見つかったんだ、だったらやるしかないだろうが!

「一夏!篠ノ之さんも落ち着け!ここで織斑先生を責めても何も変わらないだろうが!――織斑先生、お聞きしたい事があります」

「何だ、言ってみろ月代」

「――恐らく織斑先生でなければ分からない事です。アリーナの『シールドバリアー』、あれは一夏のIS『白式』の単一仕様能力、『零落白夜』で破壊する事は可能ですか?」

「そ、そうか……確かにそれなら――」

一夏がその手があったか、というような顔をする。そして織斑先生は俺の質問に対して答えを返した。

「――『破壊』する事は不可能だ」

「そんな、それじゃあ――」

「待て、最後まで話を聞け織斑。確かに『破壊』する事はできない、その理由はアリーナのシールドバリアーは非常に強固なものであり、仮に破壊しても即座に修復処理が行われるからだ、先程襲撃者が破壊したシールドも既に修復されている。だが――『破壊』は無理でも、『切り裂く』事はできる」

「……と言うと?」

「前にも話したが『零落白夜』は白式のシールドエネルギーを犠牲にして、『バリアー無効化攻撃』を行うものだ。そして、その無効対象はアリーナのバリアーも例外ではない――月代、お前が考えている事を当ててやろう。一夏の白式でアリーナのバリアーを切り裂いて、そこに出来た穴から内部へと進入、オルコットとローレンスの救出と援護に入るという考えだろうが――『零落白夜』は白式のシールドエネルギーを食うんだぞ?シールドエネルギーを大幅に消費した状態で一夏が白式を使い、二人を助けられると思うか?あの襲撃者は――間違いなく規格外だぞ」

「織斑先生の今仰った事は概ね当たっています――確かに、自分の考えは一夏の白式によるシールドの破壊、そしてそこから進入して2人の援護と救出を行う事です。ですが…『一夏だけとは言っていません』」

「ほう?」

「自分も出ます――自分が提案する作戦内容はこうです。一夏の『零落白夜』でアリーナのシールドを切り裂いて、そこから自分と一夏が内部へと進入、そして2人を救出した後に一夏にもう一度『零落白夜』
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