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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第17話 『蒼い雫』 後編
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る、何が起こったのかは理解できなかったが、不味いと思うと同時に――私は攻撃を中止して、<ハルパー>を量子化してクローズ、無理矢理オルコットさんを空中で突き飛ばした
次の瞬間――私が見たのは、上空からアリーナのシールドバリアーを貫通してきた赤い閃光で、それが見えたと思った瞬間、私は――激痛に襲われると同時に、機体へのダメージ、そしてその痛みで制御が不安定になり墜ちていく。
あ……これ、まずいかな――墜ちながらそう思っていると、ドサッという音と共に温もりを感じる。

「ローレンスさんッ!しっかりしてください、ローレンスさんッ!」

何者かからの収束砲撃を受けて、墜落しそうになった私をオルコットさんが急いで駆けつけて空中で抱きしめてくれる、ん……オルコットさん、あったかいなあ。
そんな場違いな事を考えながら、私は今の自身の状況を確認。ISは解除されてないようだ、だけど……さっきの砲撃で私自身にも直接ダメージがあったらしい。正直、かなり辛い。心配そうに私を抱きしめて、何度も私の名前を呼んでいるオルコットさんに対して心配を掛けまいと、笑って大丈夫、と言おうとしたが――その言葉は『ソレ』を見てしまった事で、言えなかった。
そして私が、朦朧とする意識の中で、最後に見たのは――


「ユ……ウ?――」


そんな馬鹿な、と思った。だって、だって彼は――今アリーナのピットに居る筈なんだから。
私が見たのは、アリーナの上空に存在する、真紅のエネルギーウイングを広げ、その手にバスターライフルを持つ黒灰色の機体――ユウの"Tempest_Dragoon"に酷似した、機体だった。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――『世界』が今、新たな『現実』を投げる。それは、とても過酷な現実。『運命』という名前の過酷な現実。

――そしてその投げられた『運命』も、過酷で残酷な現実を少年達に投げる。 それに直面して、少年達は何を思うのか、どう乗り越えようとするのか。どんな意思の輝きを見せてくれるのか。


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