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俺屍からネギま
関西遠征隊
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言いづらそうにしてたら背中を押してやれってな………ほらっ」
陣はいたずら好きの子供の様な笑顔で鶴子を抱きしめた

「なっ……なにすんねん!?」
鶴子は更に顔が紅くなり慌てていた。

「鶴子、今までありがとな…」

「なにもう最後みたいなセリフ言ってんねん……帰って来るんやろ?」

「ああ…けど、どの位掛かるのか分からねー。だから言いたい事を言ってくれ…」

「………ばか……バカに言う事は無いなぁ〜………帰って来たらいったるから、帰って来てから言うから帰って来たら言うから…絶対、帰って来るんやで……ぐすっ」
鶴子は泣きながらも気丈に振る舞うがその表情は崩れる寸前であった。

「おう、約束するよ……絶対に帰ってくる、だからその時は聞かせてくれよな?」
二人は鶴子が泣き止むまでの暫くの間、日が傾く位まで抱き合っていた。






こうして三日後、天ヶ崎千里率いる関西遠征隊三百人は魔法世界に旅立った。

数々の思惑がありながらも関西遠征隊は魔法世界に……魔法世界を二分する大分烈戦争に参加する…果たして彼らの内、一体どれ程の人間が帰ってくるのであろうか………





関西呪術協会本山

(………やっと終わったな、長かったな…何とか詠春はんは切らなかったけど、次は大丈夫やろか?………うちは詠春はんと関西呪術協会のどっちをとるんやろ………惚れた弱みやろうか?ごめんな陣くんを死地へ送ってもうた。でも皆が帰ってくる場所は必ず守って見せるで!)




麻帆良学園都市 理事長室

「ふぉっふぉっふぉ、そうか関西者が出発したか……まさか御陵哲心で無くその倅出て来るのは予想外だったな。哲心が行っておれば強引に関西を取り込もうと思ったんだが…まぁ良い、その倅もかなり出来ると聞いているし…戦力的に弱くはあるまい。」

「ハイ、我らは小鬼などと呼んでいますが実力は認めていますから……そう言えば詠春殿は紅き翼なる組織に入って大変な活躍しているそうです。」


「そうかそうか!では連合に話して関西遠征隊を色々と戦場に出してもらうするかい……そして直ぐに増援を送ってもらえば良いのう〜!よし、もう下がってもらってええぞぃ。」

「ハイ、失礼しました。」
部下が出て行ったのを確認すると近右衛門は力を抜く


「……ふー、面倒ではあったが婿殿(詠春)を魔法世界にやって良かったわい…婿殿の性格なら必ず首を突っ込むと思ったわい。木乃実も良き人形(詠春)に惚れたもんじゃわい………ふぉっふぉっふぉ」









関西遠征隊が魔法世界に旅立って翌月…御陵一族にお目出度い出来事があった。



「ウォーはる!良くやったぞ元気な赤子じゃあ!」

「おめでとうござい
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