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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第16話 『蒼い雫』 前編
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ナの使用時間のこともある。よって、月代かローレンス、どちらかとオルコットが戦う事にする」

俺は、黙って話を聞いていた。そして同時に『何か裏があるんじゃないか』とも考えた。何故最初は俺達とオルコットさんを戦わせる事を許可しておいて、今になって拒否したのか――織斑先生が言うように、要するに『学園の事情』ならばそれで筋が通るが、俺には何か他に意図があるんじゃないかと思えて仕方なかった。

それに、俺だってあの時にオルコットさんに結構な言葉を吐いてるんだ、彼女に対する礼儀としても、俺としてはちゃんとケジメはつけたいと思っていた。

「……事情はわかりました。納得はしていませんが、先生がそうしろと仰られるのであればそうするしかありません。では、オルコットさんと対戦する件ですが、俺が――」

「ユウ、待って」

「アリア?」

俺が行きます、そう言おうとした時にアリアに後ろから制服を引っ張られて止められた。そして俺が彼女の方を向くと――アリアは、物凄く真剣な眼をしてこちらを見ていた。

「ユウ、私に行かせて」

「……理由、聞いてもいいか?俺もオルコットさんには結構な言葉吐いてるんだ。できればケジメはつけたいと思ってる――俺が納得できるだけの理由、聞かせてくれるか?」

アリアはコクリと頷くと言葉を紡いだ。

「……オルコットさんから『決闘』という提案が出た時点で、喧嘩を売ったのは私。だから私にも理由はある、後ね……オルコットさん、なんか昔の私に似てるから」

最後の方だけ小声で、俺に聞えるように言われ、それを聞いた俺は――ただ黙るしかなかった。

「それにね、どうしてもオルコットさんに伝えたいことがあるんだ。絶対にこの機会じゃなきゃ伝えられないことが。後……汚いかもしれないけど、私はあの時クラス代表に自推してるんだよ?だったら自推してる私がやらないとだめなんじゃないかな――お願いユウ、私に行かせて」

「……本当に汚いよな、自分で自推してるって言ってそれだけの覚悟というか、理由見せられたら俺が小さく見えるな。 ただしアリア、1つだけ条件がある」

「条件?」

「ああ、簡単だよ――オルコットさんに勝て、そしてお前がやりたいって思ったこと、伝えたいって思ったこと全部伝えて、それでやれるだけやりきって来い やれるか?」

「……勿論、だってその為に私は――オルコットさんと戦う事を望んだんだから」

俺は『アリアには敵わないな』と呟くとやれやれといったような仕草を取る。本当、なんていうか――心の芯が強くて、俺と出会った頃とは別人みたいだと思った。

「話は決まったのか?それで――月代か、ローレンスか、どっちだ?」

「私が行きます、織斑先生」

「ほう、ローレンスか――いい目をしている。お前の
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