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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第16話 『蒼い雫』 前編
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してピットに居る。
そして織斑先生も篠ノ之さんも一夏に対してなんともいえない視線を送っていた。ちなみにアリアは俺と一夏の漫才見て笑いを堪えてる。
「……よくもまぁ、あれだけ大見得張って無様に負けてくれたな、この大馬鹿者が」
「一夏……お前の言っていた事は確かに正しいと思うし、私もその、カッコいいと思ってしまったが……負けてしまっては全て台無しだ、この負け犬」
「うぐっ……」
織斑先生と篠ノ之さんからそう言われて項垂れる一夏。確かに、あれだけ見栄張ってすげえカッコいい事言ってるんだしなあ。もし俺が女なら確実に一夏に惚れてるぞあれ。というより、アリーナの観客席で観戦していた女子生徒の内の大半は先程の一夏の姿を見て惚れたんじゃないだろうか。
つまり、俺の知る限り篠ノ之さんに続きまた一夏の毒牙にかかったやつが増えたって事だ。本人に自覚がないんだから尚更恐ろしい。ああ、俺としては篠ノ之さんの恋路を応援してやりたいんだが、これは同情するなあ。
「なあ千冬姉――なんで俺はあの時負けたんだ?確実に最後の一撃は入ったと確信したんだけどな、あれ……」
「織斑先生だ、まあ今ばかりは大目に見てやろう。確かに、あのまま行けばオルコットに雪片の刃は届いてお前の勝ちだっただろう――だが、お前は現にこうして負けている。織斑、お前の敗因は白式の『単一仕様能力』(ワンオフ・アビリティー)が原因だ」
「単一仕様能力……?えっと」
そこで織斑先生が頭を抱えてやれやれという素振りを見せると、俺の方を見て言葉を放つ
「月代、お前は確か一週間織斑にISについての知識や技術について教えていたんだったな?まさかとは思うが、単一仕様能力について教えてないという事はあるまいな?」
「流石にそれはないですよ、織斑先生――おいこら馬鹿一夏、ちゃーんと説明して教えただろうが。ったく……いいか?単一仕様能力っていうのは、その専用機だけが持つ簡単に言えば必殺技、切り札だ。だけど基本的に単一仕様能力は『二次移行(セカンドシフト)』してる機体じゃないと発現はしない って教えたろうが…… 罰として飯奢れ飯、無論さっきのに追加な」
「わ、悪い――って飯さっきのに追加!?おいおい、そうすると俺の財布がヤバいんだが……」
「んなもん知るか、少なくとも俺に害はない事だし関係ない」
「うっわひでぇコイツ……とんだ外道だよ」
「ははは、褒め言葉をありがとう一夏君」
「……漫才は済んだか?」
「はい、すみませんでした」
「はい、すみませんでした」
織斑先生に睨まれて俺と一夏はハモりながら先生に頭を下げる。さて、話を戻そう
「話を戻すが、織斑。先程も言ったようにお前が負けた原因は白式の単一仕様能力だ。そしてその能力は――『バリ
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